ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が現地17日に行なわれたボストン・レッドソックス戦に「２番・投手兼指名打者」でスタメン出場した。先発した大谷は大雨による１時間25分の中断もあり、２回で降板。31球を投げ、無安打、１失点で勝敗はつかなかったが、チームは５対４で勝利し連敗を「３」で止めた。

　今季４度目の先発登板で３勝目を目指した二刀流スターも雨による遅延には成す術がなかった。それでも２イニングを投げ、無安打、１四球、３奪三振、１失点。バットでは５打数２安打のマルチで、６回には今季初の盗塁を試みたが惜しくもタッチアウト。背番号17は走攻守で躍動した。

　打線も４番のハンター・レンフローが初回に３ランホームランを放ち先制の口火を切り、リードオフマンとして初スタメンを飾ったザック・ネトは２回にメジャー初ヒットが生まれた。大谷の後を受けた左腕タッカー・デビッドソンは3回1/3を好リリーフ。序盤に稼いだ５点のリードを８回にホゼ・キハーダ、９回は守護神カルロス・エステベスが抑え、同一カード４連敗を阻止した。
  　エンジェルスの番記者で、MLB公式サイト『MLB.com』にも寄稿しているレット・ボリンジャー記者によると、大谷は雨による中断で短い登板に終わったことに「自分ではコントロールできないし、できることもない」と水原一平通訳を介して悔しさを見せていたが、チームメイトの活躍を大いに喜んだという。

　特大の一発を放った主砲のレンフローは「西海岸から来るのに午前11時からの試合は大変だし、レッドソックスも大変だったと思う」と異例の時間帯での試合を振り返った。また、この試合はマイク・トラウトとアンソニー・レンドーンの２人の主砲を休養で欠いたものの、「２人が離脱していたがショウヘイ・オオタニが素晴らしい投球をしていたからね。リリーフ陣もそれをバックアップしてくれた」とチーム全員で掴んだ勝利だと強調した。

　天候に左右されながらもベンチ全員の力で連敗を阻止したエンジェルス。17連戦という長い戦いの最初のカードを終えたチームは息つく間もなく、現地18日には敵地でニューヨーク・ヤンキースと対戦。昨シーズン、アメリカン・リーグMVPのタイトルを最後まで争った、"大谷翔平vsアーロン・ジャッジ"の今季初対決に注目が集まっている。

構成●THE DIGEST編集部

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