投手であれば15秒以内(走者がいる場合は20秒以内)に投げなければ1ボールを宣告される「ピッチクロック」やプレートを外す回数の制限、さらにベースサイズの拡大といったさまざまな"新規制"が設けられた今季のMLB。依然として賛否両論を巻き起こしている一連のルールの定着もままならないなか、米球界を改革するような新たな動きがあった。
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早くも波紋を呼んでいるのは、現地4月18日にMLBが公式発表した新ルールだ。アトランティック・リーグ(米独立リーグ)で試験的に導入するとされたのは、以下の3つだ。
指名代走(※先発していない選手の代走を常時認め、ベース上で交代させられた選手はその後も出場可能となる)
1打席につき牽制は1回まで(※現在の牽制の回数は実質2回までに制限(3回以降も可能だがアウトにできない場合はボーク)されているが、これを1回に削減する)
ダブルフックDHルール(※先発投手が5イニングを投げきらない場合、打順からDHが消滅。すでに米独立リーグでは試験開始済み)
今季から導入された新ルールもマイナーや米独立リーグでの試験期間を経て、あっさりとMLBで運用されるようになったケースを考えれば、今回の3つも導入の可能性は高いと言えるのではないか。いずれも投手にとって厳しい規制を設けるルールであり、野球の在り方を変えるものだが、とりわけ日本人にとって気になるのは「ダブルフックDHルール」だろう。
これは二刀流で異彩を放つ大谷翔平のような選手の起用法にもろに影響を及ぼす可能性がある。というのも、何らかのアクシデントが生じて5回以下でマウンドを降りなければいけなくなった場合に打者としての出場が禁じられるのだ。つまり「投手・大谷」への責任や負担が倍増するというわけである。
無論、現地記者からもMLBの改革(?)には反発の声が上がっている。米スポーツ専門局『Fox Sports』のリポーターを務めるテラン・ジョンソン氏は「野球を運営する人間たちが、実は野球が嫌いって言うのは最悪だ」と皮肉交じりに強調。また、日頃から歯に衣着せぬ物言いで人気を博している米メディア『Barstool Sports』のジャレッド・カラビス記者はキッパリと次のように言ってのけた。
「いまのMLBはピッチクロックや、シフトの禁止などに対する思いのほかの反応の良さに酔っている。だからクソみたいなルールの修正を図ろうとしているんだ。このアイデアは本当に最悪だ」
果たして、MLBは野球のやり方を変えるようなルールを導入するのか。今後の動向は大いに注目する必要がありそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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ダブルフックDHルール(※先発投手が5イニングを投げきらない場合、打順からDHが消滅。すでに米独立リーグでは試験開始済み)
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「いまのMLBはピッチクロックや、シフトの禁止などに対する思いのほかの反応の良さに酔っている。だからクソみたいなルールの修正を図ろうとしているんだ。このアイデアは本当に最悪だ」
果たして、MLBは野球のやり方を変えるようなルールを導入するのか。今後の動向は大いに注目する必要がありそうだ。
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