今季も大谷翔平(エンジェルス)が歴史的な活躍でメジャーを席巻している。だが、エンジェルスにはもう一人、ある意味で「歴史的な」活躍を見せている男がいる。4月15日にデビューしたばかりのルーキー、ザック・ネトだ。
アマチュア時代から非凡な打撃力を発揮し、2021年ドラフト全体13位で入団。マイナーをたった44試合で卒業したエリートのネトだが、ここまでの16試合で打率.250、本塁打はなし。四球もまだ1つしか選んでいない。にもかかわらず、出塁率は.350と打率より1割も高い。なぜかといえば、たった60打席でメジャーで2番目に多い7個も死球を当てられているからだ。
キャリア最初の15試合で7死球は史上初。4月18日~21日にかけては球団記録の4試合連続死球という球団記録も樹立した。残りシーズンを同じペースでぶつけられたとすると、実にシーズン65死球の計算になる。1896年にヒューイ・ジェニングスが打ち立てたシーズン51死球のメジャー記録を127年ぶりに大幅更新するかもしれないのだ。
フォアボールとは異なり、デッドボールは故障のリスクも伴う。ネトはこれまでに大きな怪我こそしていないものの、4月29日のブルワーズ戦では2021年のサイ・ヤング賞投手コービン・バーンズの95マイル(約152.8キロ)のシンカーを左腕にまともに食らい、しばらくうずくまって動けなくなってしまう場面もあった。
にもかかわらず、本人はMLB.comの記事で「確かによく当てられてるよね」と語るなど、あっけらかんとしたもの。「大学時代からデッドボールはよく食らっていたから、自分にとっては特に目新しいことじゃないよ。アームガードをしているしね」。
それどころか、ネトは死球をチームに貢献するための手段として認識している節があり、「ボールが自分に向かってきても、避けないようにと頭に刻まれてるんだよ。試合が終われば出塁率が上がってるし、チームにも貢献できるしね」とすら述べている。
フィル・ネビン監督にも「デッドボールと守備が、彼がここにいる理由だ」と認められているネト。今後も今のペースで当たりまくれば、“出塁マシーン”として大きくチームに貢献できることは疑いないが、くれぐれも怪我には注意してほしい。
構成●SLUGGER編集部
アマチュア時代から非凡な打撃力を発揮し、2021年ドラフト全体13位で入団。マイナーをたった44試合で卒業したエリートのネトだが、ここまでの16試合で打率.250、本塁打はなし。四球もまだ1つしか選んでいない。にもかかわらず、出塁率は.350と打率より1割も高い。なぜかといえば、たった60打席でメジャーで2番目に多い7個も死球を当てられているからだ。
キャリア最初の15試合で7死球は史上初。4月18日~21日にかけては球団記録の4試合連続死球という球団記録も樹立した。残りシーズンを同じペースでぶつけられたとすると、実にシーズン65死球の計算になる。1896年にヒューイ・ジェニングスが打ち立てたシーズン51死球のメジャー記録を127年ぶりに大幅更新するかもしれないのだ。
フォアボールとは異なり、デッドボールは故障のリスクも伴う。ネトはこれまでに大きな怪我こそしていないものの、4月29日のブルワーズ戦では2021年のサイ・ヤング賞投手コービン・バーンズの95マイル(約152.8キロ)のシンカーを左腕にまともに食らい、しばらくうずくまって動けなくなってしまう場面もあった。
にもかかわらず、本人はMLB.comの記事で「確かによく当てられてるよね」と語るなど、あっけらかんとしたもの。「大学時代からデッドボールはよく食らっていたから、自分にとっては特に目新しいことじゃないよ。アームガードをしているしね」。
それどころか、ネトは死球をチームに貢献するための手段として認識している節があり、「ボールが自分に向かってきても、避けないようにと頭に刻まれてるんだよ。試合が終われば出塁率が上がってるし、チームにも貢献できるしね」とすら述べている。
フィル・ネビン監督にも「デッドボールと守備が、彼がここにいる理由だ」と認められているネト。今後も今のペースで当たりまくれば、“出塁マシーン”として大きくチームに貢献できることは疑いないが、くれぐれも怪我には注意してほしい。
構成●SLUGGER編集部
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