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「フジまたか…」藤浪晋太郎に地元局が苦言!イニングまたぎで再び晒した”乱調”に嘆き止まらず「車輪が外れてしまった」

THE DIGEST編集部

2023.05.23

7回から登板した藤浪だったが2回を投げ3失点。8回には死球を与え、球場から大ブーイングを受けた。(C)Getty Images

7回から登板した藤浪だったが2回を投げ3失点。8回には死球を与え、球場から大ブーイングを受けた。(C)Getty Images

 苦悩する日本人右腕に、球場から容赦ない大ブーイングが巻き起こった。

 藤浪晋太郎(オークランド・アスレティックス)が現地22日、敵地で行なわれたシアトル・マリナーズ戦に救援登板。8点ビハインドの7回からマウンドに上がると、三振2つを奪い無失点に抑えたが、2イニング目の8回に”四球”をきっかけに乱れ3失点を喫した。

 17日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦以来のリリーフとなった藤浪は、最初のイニングを三者凡退で終え、悠然とマウンドを降りた。ところが、回をまたいだ8回1アウト後、次打者をストレートで歩かせると、続くフリオ・ロドリゲスに投じた初球が抜けてしまい、脇腹にドンと鈍い音を立てた。

 その直後、スタンドから大きなブーイングが沸き起こり、昨シーズンのア・リーグ新人王は捕手のシェイ・ランガリアーズに詰め寄る場面も。悪い流れは止められず、藤浪は1死満塁のピンチを招くと、5番エウヘニオ・スアレスに中前適時打を許すなど3失点。点差を広げてしまい、最後はうつむきながらマウンドを降りた。試合は11対2でマリナーズが勝ち、4連戦の初戦を飾った。
 
 2回を投げ(40球)被安打2、奪三振4、四死球2。自責点3で防御率は12.69と悪化してしまった。3戦連続失点を重ねた背番号11に、現地メディアは厳しい評価が並ぶ。

 アスレティックスの地元ラジオ局『KCBS Radio』のジョー・ヒューズ氏はツイッターに「フジよ、またか。ふたたび厳しいリリーフを強いられた」と嘆いた。同氏は藤浪の投球内容を記すと、「彼は最初のイニング(7回)はクリーンだった」と言及したうえで「対戦した4人の打者のうち3人を三振に打ち取ったが、バスの車輪が外れてしまったみたいだ」と8回の乱調に苦言を呈した。

 マリナーズの地元テレビ局『FOX 13 Seattle』のレポーターを務めるカーティス・クラブトゥリー氏は、8回にT-モバイルパークが一時不穏な空気になったと指摘。「シンタロウ・フジナミの初球95マイル(約152.8キロ)の速球を背中に浴びたフリオ・ロドリゲスが不機嫌になった」と説明。大事には至らなかったが、ケガにつながりかねない危険なボールだったと批判した。

 前回登板でもイニングをまたいだ時に”四球”でピンチを広げ、5敗目を喫していた藤浪。悪癖が改善されず、同じミスを繰り返してしまった日本人右腕の悩みは尽きない。

構成●THE DIGEST編集部

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