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【どこよりも早い2020ドラフト候補ランキング:1~10位】潜在能力が光る東海大・山崎、高校球界No.1右腕の呼び声高い明石商・中森が双璧

2019.12.10

故障への不安はあるものの、山崎の将来性の高さは大きな魅力。今後1年でどれだけ成長するだろうか。写真:朝日新聞社/日刊スポーツ

 2020年のドラフト戦線はすでに動き出している。今年10月のドラフト後に行われた社会人の日本選手権や、明治神宮大会でも多くのスカウトが来年の候補発掘に詰めかけていた。例年、春以降に急浮上してくる選手も多いが、ひとまず現時点でのドラフト候補ランキングをお届けしよう。

1位:山崎伊織[投手・東海大]
(やまさき・いおり/右投左打/明石商)
将来像:伊藤智仁(元ヤクルト)
「しっかり投げられる状態であれば」という条件付きで1位に選んだ。明治神宮大会とその後に行われた大学日本代表候補選考合宿はヒジの故障で登板なしに終わったものの、ポテンシャルの高さは来年の候補ではナンバーワン。常時150kmに迫るストレートと打者の手元で鋭く変化するスライダーだけで抑え込むことができ、秋のリーグ戦では防御率0.20と圧巻の成績を残した。とにかく来春までにしっかり故障を治してもらいたい。
■タイプ診断:#本格派 #エース候補 #高速スライダー

2位:中森俊介[投手・明石商] 
(なかもり・しゅんすけ/右投左打)
将来像:前田健太(ドジャース)
 総合力では高校球界ナンバーワンの本格派右腕。1年夏から3季連続で甲子園に出場しており、今年の夏は最速151kmもマークした。欠点の少ない完成度の高いフォームで、ストレートと変化球で大きく腕の振りが変わることがない。ボール自体の凄さもさることながら、相手打者を見ながら投げられる投球術も見事だ。この秋は少し調子を落としていたが、それでもチームを近畿大会に導く活躍を見せた。
■タイプ診断:#先発タイプ #完成度 #投球術
 
3位:伊藤大海[投手・苫小牧駒沢大]
(いとう・ひろみ/右投右打/駒大苫小牧高)
将来像:津田恒実(元広島)
 駒沢大を1年秋に中退し、再入学した苫小牧駒沢大で急成長を果たした右腕。2年春の大学選手権で鮮烈なデビューを果たすと、その後は大学日本代表の抑えに定着。今年の日米大学野球でも日本が勝利した3試合全てで9回を任されて無失点の好投を見せた。リリースでしっかりボールを抑え込めるのが長所。好調時には150kmを超えることも珍しくなく、数字以上の威力を感じる。リリーフなら即戦力として期待できる投手だ。
■タイプ診断:#リリーフタイプ #火の玉ストレート #地方リーグ

4位:木沢尚文[投手・慶応大]
(きざわ・なおふみ/右投右打/慶応高)
将来像:大瀬良大地(広島)
 下級生の頃は右ヒジの故障に苦しんだが、それを乗り越えて大きくスピードアップ。今年春の早慶戦では2戦目の先発を任されて最速154kmをマークして大観衆を沸かせた。故障明けということもあって秋のリーグ戦も1試合の登板に終わったが、明治神宮大会では準決勝で好投してチームの優勝に大きく貢献。リーグ戦通算3勝と実績は乏しいが、そのポテンシャルの高さからプロの注目度は日に日に高まっている。
■タイプ診断:#赤丸急上昇 #剛腕