MLB

「球宴後に二刀流をどう使うか」苦戦が続く投手・大谷の起用法に変化も!? 首脳陣の後半戦プランに現地識者が言及!

THE DIGEST編集部

2023.06.14

打撃に比べ、ピッチングでは苦戦を強いられる大谷。果たして今後の起用法は? (C) Getty Images

 現地時間6月12日、ロサンゼルス・エンジェルスは敵地でテキサス・レンジャーズと対戦し、延長12回の末、9対6で勝利し、4連戦初戦を制した。大谷翔平はこの日、「2番・指名打者」で先発出場し、12回に放った決勝ホームランを含む2本塁打、4打点と打棒を奮い、勝利の立役者となった。
 
 これで大谷は本塁打数を20とし、ア・リーグ単独トップに躍り出ている。今月に入り、すでに5月と同じ7本塁打を記録、連続安打も9試合に伸ばし、6月の月間打率は4割を超えるなど、バッティングは手が付けられないほどの絶好調状態が続いている。

 その一方で、不安視されているのがマウンド上でのパフォーマンスだ。現在まで5勝2敗、防御率3.32という成績を残しているものの、5月に入ってからはここまでわずかに1勝と、白星を積み上げられずにいる。前回登板の現地時間6月9日のシアトル・マリナーズ戦は今季初の中6日登板だったものの、6四死球、3失点、勝敗はつかず5回でマウンドを降りることとなった。

 チームの貯金が増えつつあるなか、大谷の投手成績が振るわない現状に、「二刀流」の継続による疲労を指摘する声が挙がっている。また現地メディアでは大谷本人がコンディションについて語ったコメントも伝えられている。

 メジャー公式サイト『MLB.com』では現地時間6月12日に配信したトピックの中で、ライターのレット・ボリンジャー氏が大谷の疲労について論じており、エンジェルスが今後、登板間隔などを調整していくものと見込みを示している。

 同記事では大谷自身が「過去2年間と比べると、投球回数が増えたためか、少し疲労を感じることもある。でも、ほとんどの場合、今はとても調子がよくて健康的です。目標はシーズン終了まで健康でいることです」と語ったと報じている。

 その上で、エンジェルスがオールスターブレイクを挟み、大谷に休養を取らせるべく、登板日も調整すると見通しながら「ヘイローズは、オールスター休暇後に自慢の二刀流選手をどう使うか、まだ決めていないようだ。オオタニを6日おきに登板させる可能性が高いが、必要に応じて1日余分に登板させることもあり得る」と綴っている。

 トピックではその他にも「オオタニは過去8回の登板では苦戦しているが、打席ではそれを補っている」と打撃面の好調ぶりも称えている。ここから夏場を迎え、起用法にどんな変化が見られ、チームの勝敗にどんな影響を及ぼすか。背番号17にとって、シーズンの折り返しは大きな節目となりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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