ひょっとしたら、これが2023年シーズンのターニング・ポイントになるかもしれない――そんな思いを抱いたエンジェルスファンは少なくないだろう。
6月15日(現地)、エンジェルスは地区首位のレンジャーズを相手に5対3で勝利。これで敵地での4連戦を3勝1敗と勝ち越し、首位とのゲーム差を4.5、ワイルドカード2位のヤンキース、アストロズには1ゲーム差と迫り、プレーオフ圏内が目前に見えてきた。
「最も偉大でオールラウンドな選手だ!」大谷翔平の22号豪快弾に地元メディア熱狂!二刀流での大活躍に畏敬の念「当たり前と思ってはいけない」
エンジェルスにとって、今回の4連戦は死活的に重要なシリーズだった。初戦を迎えた時点で、勝率.537はリーグ7位、得失点差+14は8位。傍目には健闘しているように見えても、リーグ全体で見れば戦力は文字通り中位クラスで、これでは夏のトレード戦線で補強しようにも、なかなか思いきった手を打ちにくい。
大谷がシーズン終了後にFAになるという状況で、ワイルドカードに何とか滑り込むためだけに将来有望な若手有望株を差し出すのは理に適っているとは言えない。そもそも、ワールドチャンピオンに近いチームであればあるほど補強へのモチベーションも高くなり、有力選手争奪戦でも有利になる。
9年ぶりのプレーオフ進出を果たし、大谷との再契約に望みをつなぐためには、このレンジャーズとのシリーズで最低でも3勝1敗と勝ち越した上で、トレード・デッドラインまでにプレーオフ争いで少しでも上位に食い込んておく必要があった。 一方、チームのコンディションは決して万全とは言えない状況だった。セットアップとして快投を続けていたマット・ムーアに続き、豪腕ルーキーのベン・ジョイスも故障離脱。おまけに、主砲のマイク・トラウトは6月に入ってからスランプに喘いでいた。
そんな中、ホームで7割以上という驚異的な強さを誇っていたレンジャーズと対峙し、見事に勝ち越したのだから、素直に称賛に値する。
しかも、勝利した3試合はいずれも緊張感に満ちた戦いを制してのものだった。
初戦は序盤に1対5とリードされながら徐々に反撃すると、7回に大谷がセンター左へ超特大の同点弾。その後、何度も勝ち越しやサヨナラのピンチを招きながらもそのたびに切り抜けると、最後は延長12回、大谷が今度はレフトへ決勝2ランを放って勝利を収めた。
2戦目は、2対3で迎えた6回にハンター・レンフローの2ランなどで3点を入れて逆転。ミッキー・モニアックが鮮やかな本塁打キャッチを見せれば、9回にはルーキーのザック・ネトがダメ押しアーチを放つなど、若い力の活躍もあって6対3で連勝した。
6月15日(現地)、エンジェルスは地区首位のレンジャーズを相手に5対3で勝利。これで敵地での4連戦を3勝1敗と勝ち越し、首位とのゲーム差を4.5、ワイルドカード2位のヤンキース、アストロズには1ゲーム差と迫り、プレーオフ圏内が目前に見えてきた。
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大谷がシーズン終了後にFAになるという状況で、ワイルドカードに何とか滑り込むためだけに将来有望な若手有望株を差し出すのは理に適っているとは言えない。そもそも、ワールドチャンピオンに近いチームであればあるほど補強へのモチベーションも高くなり、有力選手争奪戦でも有利になる。
9年ぶりのプレーオフ進出を果たし、大谷との再契約に望みをつなぐためには、このレンジャーズとのシリーズで最低でも3勝1敗と勝ち越した上で、トレード・デッドラインまでにプレーオフ争いで少しでも上位に食い込んておく必要があった。 一方、チームのコンディションは決して万全とは言えない状況だった。セットアップとして快投を続けていたマット・ムーアに続き、豪腕ルーキーのベン・ジョイスも故障離脱。おまけに、主砲のマイク・トラウトは6月に入ってからスランプに喘いでいた。
そんな中、ホームで7割以上という驚異的な強さを誇っていたレンジャーズと対峙し、見事に勝ち越したのだから、素直に称賛に値する。
しかも、勝利した3試合はいずれも緊張感に満ちた戦いを制してのものだった。
初戦は序盤に1対5とリードされながら徐々に反撃すると、7回に大谷がセンター左へ超特大の同点弾。その後、何度も勝ち越しやサヨナラのピンチを招きながらもそのたびに切り抜けると、最後は延長12回、大谷が今度はレフトへ決勝2ランを放って勝利を収めた。
2戦目は、2対3で迎えた6回にハンター・レンフローの2ランなどで3点を入れて逆転。ミッキー・モニアックが鮮やかな本塁打キャッチを見せれば、9回にはルーキーのザック・ネトがダメ押しアーチを放つなど、若い力の活躍もあって6対3で連勝した。