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プロ野球

今季の助っ人を5段階評価! ソフトバンクは投手と野手で雲泥の差。 まさかの大コケはどの球団か?【パ・リーグ編】

出野哲也

2023.06.27

ソフトバンクに今季加入したアストゥディーヨ(左)と2年目のガルビス(右)。写真:THE DIGEST写真部

ソフトバンクに今季加入したアストゥディーヨ(左)と2年目のガルビス(右)。写真:THE DIGEST写真部

 プロ野球が開幕して約3か月。今季も数々の助っ人が海を渡ってやって来たが、彼らの活躍は識者の目にどう映っているのか。セ・リーグ編に続き、今回も野球ライター出野哲也氏に、既存も含めてパ・リーグ6球団の外国人選手を【☆◎○△×】の5段階で評価してもらった。(※成績は6月26日終了時点)

――◆――◆――

ソフトバンク=○

 昨年まで在籍していたデスパイネを呼び戻さねばならなかったほど、打者の出来が酷い。ガルビス(×)、アストゥディーヨ(×)の2人合わせて長打は二塁打1本、12球団で唯一外国人打者の本塁打が出ていない。対照的に、投手はオスナ(◎)がコロナ特例で抹消になるまで21試合で13セーブ、失点はわずか1点と完璧に近かった。モイネロ(☆)も24試合に投げ2失点、K/BB12.00と例年通りで、8、9回はこの2人に任せて何の心配も要らない。阪神から移籍のガンケル(×)は冴えないが、スチュワート(△)は6月の初登板で最速160kmをマークするなど、今後に期待が持てそうだ。

ロッテ=◎

 パ・リーグでは最も外国人選手が貢献しているチームだ。メルセデス(◎)は規定投球回にこそ達していないが、防御率2.51と安定度が高い。ブルペンでもペルドモ(☆)がチームトップの29登板とフル回転し、防御率1.61、被本塁打ゼロで25ホールドもぶっちぎりのリーグ1位だ。6月から先発ローテーションで投げているカスティーヨ(△)は、好投と炎上を交互に繰り返しているが、二軍での投球内容は良いので今後に期待したい。唯一の野手(育成を除く)であるポランコ(〇)は、開幕から深刻な不振に陥っていたが、5月は5本塁打。6月も2本塁打ながら打率.359と、だいぶ上向きになってきた。
 
オリックス=△

 ディフェンディング・チャンピオンが今一つ波に乗れないのは、外国人選手が投打とも機能していないのも一因だ。ゴンザレス(△)は9本塁打の長打力と、内野全ポジションを守っている使い勝手の良さは評価できても、打率.227/出塁率.265は低すぎる。大砲と見込まれていたシュウィンデル(×)は1本塁打のみで二軍落ち、5月に育成から昇格したセデーニョ(×)も活躍したのは1試合だけ。投手もコットン(×)、ニックス(×)の新加入コンビが期待外れで、ともに二軍で調整中。ワゲスパック(〇)も奪三振率こそ非常に高いものの、昨年後半のような安定感のある投球ではない。
 
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