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プロ野球

今季の助っ人を5段階評価! ソフトバンクは投手と野手で雲泥の差。 まさかの大コケはどの球団か?【パ・リーグ編】

出野哲也

2023.06.27

今季から西武にやって来たマキノン。昨季はエンジェルス、アスレティックスに所属していた。写真:THE DIGEST写真部

今季から西武にやって来たマキノン。昨季はエンジェルス、アスレティックスに所属していた。写真:THE DIGEST写真部

日本ハム=○

 マルティネス(◎)の9本塁打は外国人打者ではリーグ最多、捕手としても19試合でマスクを被り大過なくこなしている。OPS.816の強打者を守備優先のポジションを起用できるのは、相当大きなアドバンテージだ。22試合に登板し防御率2点台のロドリゲス(〇)も悪くはないが、その他の選手は今一つ。アルカンタラ(△)、途中加入のハンソン(×)の両野手はともに確実性に乏しく、投手もポンセ(×)は1試合に投げただけ。ガント(×)は昨年に続いて公式戦での登板がないまま、1勝もできなかったメネズ(×)ともども退団してしまい、新加入のマーベルに期待がかかる。

西武=△

 下位に低迷しているチームは、やはり外国人選手の貢献も少ない。その中では、マキノン(〇)が外国人打者ではリーグでただ一人規定打席に達している。8本塁打は正直物足りないけれども、山川穂高を欠く打線にあっては、長打を期待できる貴重な打者ではある。19試合で3本塁打を放っていたペイトン(△)は、右足のケガで長期離脱中。投手も昨年10勝を挙げたエンス(×)が1勝のみ、リーグワーストの7敗を喫するなど、計算外の不振に陥っている。ティノコ(〇)、ボー・タカハシ(△)の両中継ぎも悪くはないが、目立った働きとも言えない。
 
楽天=×

 メジャー通算130本塁打の実績を持ち、期待が高かったフランコ(×)はOPS.623どまり。オープン戦で打ちまくっていたギッテンス(×)も開幕直前に故障して出場ゼロと、踏んだり蹴ったりだ。昨年も楽天の外国人野手の本塁打数はマルモレホスの7本だけだったが、今季もフランコの5本と、ほとんど役に立っていない。投手陣も、バニュエロス(×)は1試合に投げて防御率81.00の有様。石井一久監督からも「ちょっと(あの内容では)厳しい」と匙を投げられた。宋家豪(〇)が中継ぎで防御率2点台と健闘しているのだけが、わずかに救いとなっている。

文●出野哲也

【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『メジャー・リーグ球団史』『プロ野球ドラフト総検証1965-』(いずれも言視舎)。

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