交流戦は6勝12敗と大きく負け越し。リーグ戦再開後は出だしこそ良かったものの、泥沼の8連敗を喫した。パ・リーグ最下位を独走し、西武ライオンズは悩みの中にいる。
2018、19年はリーグ連覇を達成したチームがたった5年のうちに、これほどまでに低迷するとは予想だにしなかった。今の西武に何が起きてしまったのだろうか。
その理由のひとつに、選手の移籍問題がある。
2018年オフに菊池雄星(ブルージェイズ)がメジャー挑戦、浅村栄斗と炭谷銀仁朗(ともに楽天)はFA権を行使して他球団へと移った。2019年オフには秋山翔吾(広島)がメジャー挑戦。エースに加えて連覇の際の主軸のうち4人がチームを去ってしまったのである。さらに、昨季オフには森友哉(オリックス)も失っている。
選手の移籍するペースに育成が追いついていないと言うのが正直なところだろう。もっとも、西武にとって、主力選手の流出→低迷は今に始まったことではない。
2013年に現在のGM渡辺久信氏が監督を退いた後も、一時低迷期を迎えている。ただ、その中でもしっかりとした育成をしてきたという実績があったのもまた事実だった。以前と異なるのは、現在のチームが転換期を迎えているというところだ。
2018、19年シーズン、確かに西武はリーグ連覇を達成した。しかし、その両シーズンともクライマックスシリーズで敗退。日本一どころか、日本シリーズにさえ進出できていない。課題になったのは投手力だった。リーグ最下位の防御率を記録し、それが短期決戦での脆さへとつながっていた。
2019年にGMに就任した渡辺久信氏はその状況を鑑みて、投手王国再建をテーマに掲げてきたのだ。
渡辺GMはパ・リーグ特化のWEBマガジンのインタビューでこうコメントしている。
「4、5年前に優勝していた時期というのはレギュラーの野手陣が頑張って打線のチームを作り上げた。投手陣がちょっと弱って打ち込まれることがあっても、それを上回る打撃があったから優勝できた」
「ただ、結局、目指すところは、ピッチャーを含めたディフェンス。それが長く平均して頑張れる。平均して、ある程度のレベルでいけるチームじゃないかと私自身も思っていて、そういうチームを作りたいなと」
「打っている間にピッチャーが育たないといけなかったので、その点についてはドラフトではピッチャーを集中して上位指名してきた。若いピッチャーを育てて投手王国にする。それを言い続けて、3年後には投手を含めたディフェンスで勝負できるチームを作りたいなと」
事実、昨季の西武の防御率はリーグトップの2.75をマーク。目指してきたことのひとつは果たせるようになってきていたのだ。投手力がチームを支え、その上で今度は打線が機能してくるようになれば良いというチーム状況になっている。複数年契約を結んでいる源田壮亮、外崎修汰を攻守の中心に据え置きながら、若手の台頭を待つ。
特に、外野手においては昨年のドラフト1位で蛭間拓哉を獲得。愛斗、鈴木将平、岸潤一郎、若林楽人、長谷川信哉らの競争の中に組み入れることでさらなる爆発を狙った。
2018、19年はリーグ連覇を達成したチームがたった5年のうちに、これほどまでに低迷するとは予想だにしなかった。今の西武に何が起きてしまったのだろうか。
その理由のひとつに、選手の移籍問題がある。
2018年オフに菊池雄星(ブルージェイズ)がメジャー挑戦、浅村栄斗と炭谷銀仁朗(ともに楽天)はFA権を行使して他球団へと移った。2019年オフには秋山翔吾(広島)がメジャー挑戦。エースに加えて連覇の際の主軸のうち4人がチームを去ってしまったのである。さらに、昨季オフには森友哉(オリックス)も失っている。
選手の移籍するペースに育成が追いついていないと言うのが正直なところだろう。もっとも、西武にとって、主力選手の流出→低迷は今に始まったことではない。
2013年に現在のGM渡辺久信氏が監督を退いた後も、一時低迷期を迎えている。ただ、その中でもしっかりとした育成をしてきたという実績があったのもまた事実だった。以前と異なるのは、現在のチームが転換期を迎えているというところだ。
2018、19年シーズン、確かに西武はリーグ連覇を達成した。しかし、その両シーズンともクライマックスシリーズで敗退。日本一どころか、日本シリーズにさえ進出できていない。課題になったのは投手力だった。リーグ最下位の防御率を記録し、それが短期決戦での脆さへとつながっていた。
2019年にGMに就任した渡辺久信氏はその状況を鑑みて、投手王国再建をテーマに掲げてきたのだ。
渡辺GMはパ・リーグ特化のWEBマガジンのインタビューでこうコメントしている。
「4、5年前に優勝していた時期というのはレギュラーの野手陣が頑張って打線のチームを作り上げた。投手陣がちょっと弱って打ち込まれることがあっても、それを上回る打撃があったから優勝できた」
「ただ、結局、目指すところは、ピッチャーを含めたディフェンス。それが長く平均して頑張れる。平均して、ある程度のレベルでいけるチームじゃないかと私自身も思っていて、そういうチームを作りたいなと」
「打っている間にピッチャーが育たないといけなかったので、その点についてはドラフトではピッチャーを集中して上位指名してきた。若いピッチャーを育てて投手王国にする。それを言い続けて、3年後には投手を含めたディフェンスで勝負できるチームを作りたいなと」
事実、昨季の西武の防御率はリーグトップの2.75をマーク。目指してきたことのひとつは果たせるようになってきていたのだ。投手力がチームを支え、その上で今度は打線が機能してくるようになれば良いというチーム状況になっている。複数年契約を結んでいる源田壮亮、外崎修汰を攻守の中心に据え置きながら、若手の台頭を待つ。
特に、外野手においては昨年のドラフト1位で蛭間拓哉を獲得。愛斗、鈴木将平、岸潤一郎、若林楽人、長谷川信哉らの競争の中に組み入れることでさらなる爆発を狙った。