現地７月28日、セントルイス・カーディナルスのラーズ・ヌートバーは、本拠地ブッシュ・スタジアムで行なわれたシカゴ・カブス戦に「１番・中堅」で先発出場し、メジャー自身初となる２打席連続アーチを含む４打数２安打２打点と躍動した。チームが２対３の惜敗で前日に続く２連敗を喫するなか、９号、10号とソロ弾を放ち、地元ファンを大いに盛り上げた。

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　１発目は、先頭打者として打席に入った初回に飛び出した。カブスの先発右腕ヘイデン・ウェズネスキーが投じた３球目をとらえると、これが打球速度104.2マイル（約167.7キロ）、飛距離405フィート（約123.4メートル）の左中間フェンスを越える一撃に。３回の第２打席でも勢いは止まらず、今度は、２番手左腕ドリュー・スマイリーから右中間スタンドへの特大弾を叩き込んだ。

　打球速度107.6マイル（約173.2キロ）、飛距離449フィート（約136.9メートル）を計測した２発目の後には、現地からも反響が続々。米スポーツチャンネル『FOX Sports MLB』の公式ツイッターが、実際の映像とともに「もう１本だ！ヌートバーがこの一発を放り込む！」と反応すると、米ニュースサイト『Barstool Sports』も「非常識だ」と呟いた。
  　米放送局『ESPN』のデータ部門『Stats & Info』は、「ヌートバーは対カブス戦のキャリア35試合で９本塁打を放っている（それ以外の球団には20本塁打）」とツイート。さらに、「カーディナルスの選手で、キャリア最初の対カブス35試合でより多く本塁打を放っているのは？」と続け、「20本塁打のマーク・マグワイアだ」と豆知識も紹介した。

　３月のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）で３度目の侍ジャパン優勝に大きく貢献し、日本の野球ファンの間で一躍人気者となったヌートバー。メジャー開幕後、腰の怪我などで離脱する時期があったものの、直近７試合は打率.429、４本塁打、６打点と調子を上げ、チームのリードオフマンとして好パフォーマンスを披露している。

構成●THE DIGEST編集部

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