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MLB

バーランダー、シャーザーのレジェンド2人から今季ブレイクした長距離砲まで――夏のトレード・デッドラインで移籍した選手をランク付け!<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2023.08.02

7月に入ってバーランダー(左上)、シャーザー(左下)と、メッツの元ダブルエースが放出されるなど波乱のデッドラインに。ジオリト(右上)やキャンデラリオ(右下)など、前半戦終了時点から注目されていた選手も移籍した。(C)Getty Images

7月に入ってバーランダー(左上)、シャーザー(左下)と、メッツの元ダブルエースが放出されるなど波乱のデッドラインに。ジオリト(右上)やキャンデラリオ(右下)など、前半戦終了時点から注目されていた選手も移籍した。(C)Getty Images

 現地8月1日、MLBはトレード・デッドラインを迎えた。期限までに移籍した数々の選手の中から、とりわけインパクトの大きい10人をランキング形式で紹介しよう。

▼10位 ジャック・フラハティ
(カーディナルス→オリオールズ)

 昨季までの4年連続プレーオフ進出から一転、まさかの地区最下位と低迷にあえぎ、チーム解体を進めるカーディナルスは、大方の予想通り今オフFAのフラハティを放出。19年にサイ・ヤング賞投票で4位に入った実力派右腕は、故障に苦しんだ過去2年から復活。ここまで一度も戦列を離れることなく20先発をこなし、特に7月には5先発でQS4度と好調だった。ヤンキースやドジャースも興味を示していたが、オリオールズがプロスペクト2人と引き換えに射止めた。

▼9位 ジェイク・バーガー
(ホワイトソックス→マーリンズ)

 前半戦終了時点で16もの借金(38勝54敗)を抱え、ルーカス・ジオリト(後述)らを放出するなど解体を進めたホワイトソックス。ただ、まだメジャー3年目のバーガーも放出したのは意外だった。今季は88試合でリーグ3位の25本塁打を量産するなどブレイク。打率.214/出塁率.279とかなり粗っぽいが、打線のパワー不足が課題となっていたマーリンズにとっては大きな補強となった。
 
▼8位 ポール・シーウォルド
(マリナーズ→ダイヤモンドバックス)

 7月終了時点で55勝51敗と、エンジェルスとほぼ同じ成績だったマリナーズだが、トレード・デッドラインでは対照的に売り手に回った。中でも目玉となったのがクローザーのシーウォルド。移籍時点で21セーブを挙げ、FAまであと1年半を残す右腕の放出をジェリー・ディポートGMが決断したのは、リリーフ投手が市場で手薄なことから高値がつくと判断したため。目論見通り、ダイヤモンドバックスからは俊足の便利屋ジョシュ・ロハスに加え、近い将来にメジャーで戦力になりそうなプロスペクト2名の獲得に成功している。

▼7位 デビッド・ロバートソン
(メッツ→マーリンズ)

 昨オフの大補強もあって、今季開幕時点の総年俸は史上最高の3億3000万ドルに達していた超えたメッツ。にもかかわらず、前半戦終了時点で42勝48敗(地区4位)と低迷し、スティーブ・コーエン・オーナーは来季に向けたチーム解体に舵を切った。その先駆けとなったのがロバートソンだ。38歳の今季は故障離脱のエドウィン・O・ディアズの穴を埋め、7月28日の移籍時点で40登板して14セーブ、防御率2.05と好投。昨季もワールドシリーズで登板するなど経験豊富で、若手中心のマーリンズにとっては頼もしい存在となるだろう。
 
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