今季も西武の"山賊打線"が猛威を振るい、リーグ2連覇の原動力となった。パ・リーグの打撃・走塁部門のタイトルは、西武にほぼ総なめにされた。それでは、表彰されない項目では、どうだったのか。まずはOPSから見ていこう。(※率系部門は規定打席到達者30人が対象)
■OPS(出塁率+長打率)
1.森友哉(西武) .959
2.吉田正尚(オリックス) .956
3.ブラッシュ(楽天) .936
森と吉田はシーズン最後まで首位打者争いを白熱させると同時に、OPSのトップでもつばぜり合いを演じていた。この部門を制した森を、今季の「リーグ最高打者」と呼んでもいいだろう。吉田はOPS、打率、出塁率、長打率のいずれも次点に終わったが、三振(64)より多くの四球(79)を選ぶなど完成度の高いバッティングを披露した。西武は5傑に3人、10傑に5人を送り込んだが、金子侑司は.616と打撃は課題のままだ。
■対左投手打率
1.デスパイネ(ソフトバンク) .375
2.福田周平(オリックス) .366
3.レアード(ロッテ) .337
デスパイネは左投手との対戦が72打数と少なかったが、出塁率.477もリーグトップと相性の良さを見せた。一方で、30本塁打を浴びせた右打者には打率.237と大差。プロ2年目の福田は左打者ながらサウスポーを得意とし、134打数でわずか8三振にとどめた。ただ、右投手には打率.207と改善が必要だ。柵越えは山川穂高(西武)の14本が最多だが、全本塁打における割合では、2位のグラシアル(ソフトバンク)が28本中11本で断トツに高い。
■得点圏打率
1.森友哉(西武) .411
2.中村剛也(西武) .350
3.荻野貴司(ロッテ) .347
大暴れした森のバットは得点圏でより脅威を増し、リーグ3位の105打点をマーク。森の後ろの4番を8月中旬から任された中村が2位につけた。特に満塁では32打数17安打(打率.531)と無類の強さを発揮。4本のホームランを放り込み、自身の持つ満塁本塁打記録を20本に更新した。ちなみに二塁打16本もリーグ最多だった。ワーストは内川聖一(ソフトバンク)の打率.194で、2年連続1割台とチャンスで結果を残せず。
■本塁打率(打数÷本塁打)
1.山川穂高(西武) 12.19
2.デスパイネ(ソフトバンク) 12.44
3.ブラッシュ(楽天) 12.91
ホームラン1本を打つために要した打数が少なかった選手は、本塁打部門のベスト3がそのままランクイン。3人が放った計112本は、オリックスと日本ハムの打線全体がそれぞれ記録した数(102/93)よりも多かった。2年連続キングに輝いた山川は後半戦に14本とペースを落としたが、前半戦でのハイペースがモノを言い、前年に引き続いて本塁打の数と率ともに1位。デスパイネは自身最多の36本を叩き込んで、3年連続で3傑に入った。
■四球率(四球÷打席)
1.近藤健介(日本ハム) 17.2%
2.ブラッシュ(楽天) 15.4%
3.浅村栄斗(楽天) 14.6%
最高出塁率のタイトルを獲得した近藤が、最も高い割合で四球を選んだ。2年連続ベストで、103四球も最多と選球眼の良さは変わらず群を抜く。ブラッシュは四球(81)と同様に三振(157)も多く、ボールの見極めが優れているとは言い難い。浅村はキャリアで最多の33本塁打と最高の四球率を記録も、その代償か三振も162と大幅に増した。
■三振率(三振÷打席)
1.内川聖一(ソフトバンク) 9.2%
2.福田周平(オリックス) 9.78%
3.銀次(楽天) 9.83%
直近2年は打率.250前後と陰りが見られる内川だが、三振を喫する割合は依然として低いまま。テーブルセッターの役割を担った福田は三振(57)より多くの四球(62)を選んだ3人のうちの一人で、打率(.250)以上に貢献度は高い。ワーストはブラッシュの29.8%で、次いで浅村の25.5%。吉田正は29本塁打を放ちながら10.5%と、長距離砲としては異例の数字を残した。
■OPS(出塁率+長打率)
1.森友哉(西武) .959
2.吉田正尚(オリックス) .956
3.ブラッシュ(楽天) .936
森と吉田はシーズン最後まで首位打者争いを白熱させると同時に、OPSのトップでもつばぜり合いを演じていた。この部門を制した森を、今季の「リーグ最高打者」と呼んでもいいだろう。吉田はOPS、打率、出塁率、長打率のいずれも次点に終わったが、三振(64)より多くの四球(79)を選ぶなど完成度の高いバッティングを披露した。西武は5傑に3人、10傑に5人を送り込んだが、金子侑司は.616と打撃は課題のままだ。
■対左投手打率
1.デスパイネ(ソフトバンク) .375
2.福田周平(オリックス) .366
3.レアード(ロッテ) .337
デスパイネは左投手との対戦が72打数と少なかったが、出塁率.477もリーグトップと相性の良さを見せた。一方で、30本塁打を浴びせた右打者には打率.237と大差。プロ2年目の福田は左打者ながらサウスポーを得意とし、134打数でわずか8三振にとどめた。ただ、右投手には打率.207と改善が必要だ。柵越えは山川穂高(西武)の14本が最多だが、全本塁打における割合では、2位のグラシアル(ソフトバンク)が28本中11本で断トツに高い。
■得点圏打率
1.森友哉(西武) .411
2.中村剛也(西武) .350
3.荻野貴司(ロッテ) .347
大暴れした森のバットは得点圏でより脅威を増し、リーグ3位の105打点をマーク。森の後ろの4番を8月中旬から任された中村が2位につけた。特に満塁では32打数17安打(打率.531)と無類の強さを発揮。4本のホームランを放り込み、自身の持つ満塁本塁打記録を20本に更新した。ちなみに二塁打16本もリーグ最多だった。ワーストは内川聖一(ソフトバンク)の打率.194で、2年連続1割台とチャンスで結果を残せず。
■本塁打率(打数÷本塁打)
1.山川穂高(西武) 12.19
2.デスパイネ(ソフトバンク) 12.44
3.ブラッシュ(楽天) 12.91
ホームラン1本を打つために要した打数が少なかった選手は、本塁打部門のベスト3がそのままランクイン。3人が放った計112本は、オリックスと日本ハムの打線全体がそれぞれ記録した数(102/93)よりも多かった。2年連続キングに輝いた山川は後半戦に14本とペースを落としたが、前半戦でのハイペースがモノを言い、前年に引き続いて本塁打の数と率ともに1位。デスパイネは自身最多の36本を叩き込んで、3年連続で3傑に入った。
■四球率(四球÷打席)
1.近藤健介(日本ハム) 17.2%
2.ブラッシュ(楽天) 15.4%
3.浅村栄斗(楽天) 14.6%
最高出塁率のタイトルを獲得した近藤が、最も高い割合で四球を選んだ。2年連続ベストで、103四球も最多と選球眼の良さは変わらず群を抜く。ブラッシュは四球(81)と同様に三振(157)も多く、ボールの見極めが優れているとは言い難い。浅村はキャリアで最多の33本塁打と最高の四球率を記録も、その代償か三振も162と大幅に増した。
■三振率(三振÷打席)
1.内川聖一(ソフトバンク) 9.2%
2.福田周平(オリックス) 9.78%
3.銀次(楽天) 9.83%
直近2年は打率.250前後と陰りが見られる内川だが、三振を喫する割合は依然として低いまま。テーブルセッターの役割を担った福田は三振(57)より多くの四球(62)を選んだ3人のうちの一人で、打率(.250)以上に貢献度は高い。ワーストはブラッシュの29.8%で、次いで浅村の25.5%。吉田正は29本塁打を放ちながら10.5%と、長距離砲としては異例の数字を残した。