令和の三冠王に復調の兆しが見えた――そんな7月だった。
開幕から不調に喘いだヤクルトの村上宗隆だったが、8月3日終了時点で打率は.245、本塁打19本(リーグ2位)、打点54(リーグ4位タイ)にまで数字を戻してきた。
7月に限ってみれば、打率.312、月間リーグトップとなる7本塁打、17打点を挙げている。
村上が打てば、チームも勝つ。ヤクルトは一時、最下位に沈んだこともあったが、12勝9敗と今年はじめて月単位で勝ち越した(1試合だけ勝った3月除く)。
やはり、4番が打ってくれないことには、なかなかチームは勝てないということだ。
●なにがあったのか?
それにしても、昨季の三冠王がどうしてこれだけ打てなくなってしまったのか?
プロ野球OBによれば、
「村上の年齢では、技術が急激に衰えることは考えられない。なにか違う要素が働いているのでは?」
という意見が聞かれ、謎は深まるばかりだった。
ところがオールスター前、村上自身がフジテレビの「S-PARK」のインタビューにこう答えた。
「僕はバットを振るより、トレーニングをして体を作ってバッティングに活かす、というやり方をやっていたんですが、WBCで大谷翔平さんや吉田正尚さん、ダルビッシュさんなど、色々な方のトレーニングを見て、僕はこうやった方が良いのかな、もうちょっとこうした方が良いのかなって感じたんです。そのなかで色々なところに手を出していくうちに、何が正解か分からなくなってしまった」
若いだけに高みを目指すためのチャレンジだったのだろう。しかし結果的に、WBCがひとつの「罠」になってしまったのは否めない。トレーニング内容を変えたことで、村上の「何か」にズレが生じてしまったのだろう。
4月は打率.152、本塁打はわずか1本にとどまった。4月がどん底だったこともあり、村上は5月から徐々にトレーニングを戻しはじめ、現在は以前のトレーニングに戻しているという。7月に結果が残せたのは、偶然ではなく、ようやく自分のスタイルに帰ることができたということか。
開幕から不調に喘いだヤクルトの村上宗隆だったが、8月3日終了時点で打率は.245、本塁打19本(リーグ2位)、打点54(リーグ4位タイ)にまで数字を戻してきた。
7月に限ってみれば、打率.312、月間リーグトップとなる7本塁打、17打点を挙げている。
村上が打てば、チームも勝つ。ヤクルトは一時、最下位に沈んだこともあったが、12勝9敗と今年はじめて月単位で勝ち越した(1試合だけ勝った3月除く)。
やはり、4番が打ってくれないことには、なかなかチームは勝てないということだ。
●なにがあったのか?
それにしても、昨季の三冠王がどうしてこれだけ打てなくなってしまったのか?
プロ野球OBによれば、
「村上の年齢では、技術が急激に衰えることは考えられない。なにか違う要素が働いているのでは?」
という意見が聞かれ、謎は深まるばかりだった。
ところがオールスター前、村上自身がフジテレビの「S-PARK」のインタビューにこう答えた。
「僕はバットを振るより、トレーニングをして体を作ってバッティングに活かす、というやり方をやっていたんですが、WBCで大谷翔平さんや吉田正尚さん、ダルビッシュさんなど、色々な方のトレーニングを見て、僕はこうやった方が良いのかな、もうちょっとこうした方が良いのかなって感じたんです。そのなかで色々なところに手を出していくうちに、何が正解か分からなくなってしまった」
若いだけに高みを目指すためのチャレンジだったのだろう。しかし結果的に、WBCがひとつの「罠」になってしまったのは否めない。トレーニング内容を変えたことで、村上の「何か」にズレが生じてしまったのだろう。
4月は打率.152、本塁打はわずか1本にとどまった。4月がどん底だったこともあり、村上は5月から徐々にトレーニングを戻しはじめ、現在は以前のトレーニングに戻しているという。7月に結果が残せたのは、偶然ではなく、ようやく自分のスタイルに帰ることができたということか。
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