8月14日にベスト16が出揃った夏の甲子園。延長タイブレークや逆転劇など劇的な試合もあったものの、力のあるチームが比較的順当に勝ち進んでいる印象を受ける。
なかでも、2回戦までの戦いぶりで強さを感じさせたのは仙台育英(宮城)、履正社(大阪)、広陵(広島)、慶応(神奈川)の4チーム。そして3回戦では、この4校が早くも直接激突する。
4チームに共通しているのが、上位から下位まで力のある打者を揃えている点だ。中軸を抑えても気を抜くことができず、対戦する相手からすると緊張の解けない打線が続く。打撃だけでなく、脚力のある選手が多いというのも共通した強みだ。
この4校から優勝チームが出る可能性が高いと考えるが、気になるのは投手の状態だ。実績では、昨年夏に優勝を経験した投手を揃える仙台育英が頭ひとつリードしているように見えるが、ここまで浦和学院(埼玉)、聖光学院(福島)という難敵と戦ってきたこともあり、捉えられているシーンが目立つ。
この夏の主戦となっている湯田統真(3年)も150キロをマークして注目を集めているとはいえ、ストレートは数字ほどの威力を発揮していない。エースの高橋煌稀(3年)が本調子ではなく、左の仁田陽翔(3年)も投げてみないと分からない不安定さがあり、そこまでの安定感は感じられない。
逆にその仙台育英と3回戦で対戦する履正社は、3年生の福田幸之介が大阪大会ほどの出来ではないが、エースの増田壮(3年)は1回戦で抜群の投球を見せており、2回戦ではその増田を温存して勝ち切ったことが大きい。仙台育英が有利という声も多いが、ここは履正社が勝ち切ると予想したい。
なかでも、2回戦までの戦いぶりで強さを感じさせたのは仙台育英(宮城)、履正社(大阪)、広陵(広島)、慶応(神奈川)の4チーム。そして3回戦では、この4校が早くも直接激突する。
4チームに共通しているのが、上位から下位まで力のある打者を揃えている点だ。中軸を抑えても気を抜くことができず、対戦する相手からすると緊張の解けない打線が続く。打撃だけでなく、脚力のある選手が多いというのも共通した強みだ。
この4校から優勝チームが出る可能性が高いと考えるが、気になるのは投手の状態だ。実績では、昨年夏に優勝を経験した投手を揃える仙台育英が頭ひとつリードしているように見えるが、ここまで浦和学院(埼玉)、聖光学院(福島)という難敵と戦ってきたこともあり、捉えられているシーンが目立つ。
この夏の主戦となっている湯田統真(3年)も150キロをマークして注目を集めているとはいえ、ストレートは数字ほどの威力を発揮していない。エースの高橋煌稀(3年)が本調子ではなく、左の仁田陽翔(3年)も投げてみないと分からない不安定さがあり、そこまでの安定感は感じられない。
逆にその仙台育英と3回戦で対戦する履正社は、3年生の福田幸之介が大阪大会ほどの出来ではないが、エースの増田壮(3年)は1回戦で抜群の投球を見せており、2回戦ではその増田を温存して勝ち切ったことが大きい。仙台育英が有利という声も多いが、ここは履正社が勝ち切ると予想したい。
関連記事
- 佐々木・真鍋・佐倉のビッグ3が注目される中で……履正社・森田大翔が2試合連続弾で世代最強スラッガーに名乗り【氏原英明が見た甲子園:8日目】<SLUGGER>
- プロ野球のような継投完封劇を可能にした、土浦日大・小菅監督の持つ“明確なビジョン”とマネジメント【氏原英明が見た甲子園:7日目】<SLUGGER>
- ジャイアントキリングならず。王者・広陵に敗れた立正大淞南の次の一歩に期待したい【氏原英明が見た甲子園:6日目】<SLUGGER>
- 高校野球らしからぬ「ホームランを狙っていい」の指示が的中。浜松開誠館・佐野心監督の「責任ある自由」を重んじる指導が作り上げた強力打線【氏原英明が見た甲子園:5日目】<SLUGGER>
- 高校野球では珍しい「名参謀上がりの監督」。伝統を引き継ぐ日大三・三木監督が待望の甲子園1勝【氏原英明が見た甲子園:4日目】<SLUGGER>