チームの顔が、ついに戻ってきた。

　ロサンゼルス・エンジェルスは現地８月22日、本拠地でシンシナティ・レッズと対戦。７月５日に左有鉤骨の骨折で戦列を離れていたマイク・トラウトが「２番・中堅」で先発復帰。「３番・指名打者」の大谷翔平とともに久々にスタメンに名を連ねたが、チームは３対４で逆転負けした。

　主砲の帰還は、すべてのエンジェルスファンが待ちわびていた。球団公式X（旧ツイッター）は「彼が戻ってきた！」と文面に記し、トラウトのホームラン、全力疾走する姿、チームを鼓舞する姿の熱い33秒のプロモーションビデオを投稿。トラウトの試合復帰を祝った。

　大黒柱の復帰戦を勝利で飾りたいエンジェルスは先発ルーカス・ジオリオが初回に先制点を許すが、２回に４番ブランドン・デュルーリー、５番マイク・ムスタカスの２者連続ソロホームランが飛び出し、勝ち越しに成功する。
  　４回裏、１死走者なしでエンジェルスは開幕戦で大谷とバッテリーを組んだ新人ローガン・オホッピーが５号ソロ本塁打をレフトスタンドに放り込み加点。３対１とリードを広げる。

　ところが直後の５回表。２死二、三塁から３番エリー・デラクルーズのファーストゴロをノーラン・シャヌエルが、まさかのエラー。まずい守備でランナが一気に生還し、レッズが同点に追い付くと、ジオリオは続くスペンサー・ステアにタイムリー二塁打を打たれ、あっという間にエンジェルスは逆転された。

　５回以降エンジェルスは得点を奪えず、頼みの綱である大谷も７回まで２三振、四球と快音なし。８回裏にはトラウトが４度目の打席でサードへ内野安打。復帰後初安打を記録するも、続く大谷はレフトへのファウルフライに倒れ、この日は３打数ノーヒット。

　エンジェルスはあと一打が出ず、主砲の試合復帰を勝利で飾れなかった。

構成●THE DIGEST編集部

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