破天荒ながらも、確かな眼力で選手の潜在能力を見抜くプロ野球スカウト、郷原眼力(オーラ)を主人公にした人気プロ野球マンガ『ドラフトキング』(グランドジャンプ連載)。抜群のリアリティで人気を博す本作に、作者のクロマツテツロウ先生が込めた思いと、『ドラフトキング』で今後実現したいこととは?
「先が見えなくなって不安になることもある」もがき苦しみながら、鈴木誠也は1ミリでも前に進もうとしている<SLUGGER>
――データに限らず、『ドラフトキング』では「さまざまな視点から見た正義」な点も魅力だと思います。『それぞれの選手ファースト』では、高校野球においては何も球数制限だけが必ずしも「選手ファースト」ではないという描き方でストーリーが展開されていますが、これも多様な視点を意識してのことですか?
クロマツ やっぱり、いろんな角度でみんなが選手のことを思ってやっているんだと思っています。だから、あまり軽はずみに球数制限ばかりが正しいってやってしまうと、ちょっと良くないような気がしたんですよね。
育成選手の問題にしてもそう。賛否両論いろいろあるし、問題点がないとはいえないけど、根底にはみんなにチャンスを与えたいっていうことがあったり、野球界のことを思っていたり。ここでしか大成できない人は絶対育成ドラフトでプロに行った方がいいし、社会人まで行ったら、もうちょっと違う伸び方をする選手もいるし。大学に行って、人生にもう一個保証があったら、それはそれでいいんじゃないかとか。そういうさまざまな意見を意識的にちゃんと描きたいと思って描いたのが、育成選手にスポットを当てた章の『三ケタの男たち』(56~68話)ですね。
僕は作品に個人的な感想をあまり入れないようにしているんです。今も話した通り、育成制度にしたって選手一人ひとりにとって、それぞれ意味合いが違うし、それを一つのストーリーで描くのは、正直暴論だと思うので。育成選手制度を積極的に活用しているソフトバンクの方にもお話を伺ったんですが、話を聞くとやっぱりすごいシステムだなと思いましたし、スカウトの方も自負を持って選手を取りに行っている。それはそれでかっこいいなと思ったんですよね。
だから、いろいろな話を聞いた上で、僕個人の意見は作品にはほぼ入れずに描いています。育成選手制度に対する意見は、僕が作品を通して何か意見を言うことはない。だからこそ、こうしてインタビューで答えさせてもらってます(笑)
「先が見えなくなって不安になることもある」もがき苦しみながら、鈴木誠也は1ミリでも前に進もうとしている<SLUGGER>
――データに限らず、『ドラフトキング』では「さまざまな視点から見た正義」な点も魅力だと思います。『それぞれの選手ファースト』では、高校野球においては何も球数制限だけが必ずしも「選手ファースト」ではないという描き方でストーリーが展開されていますが、これも多様な視点を意識してのことですか?
クロマツ やっぱり、いろんな角度でみんなが選手のことを思ってやっているんだと思っています。だから、あまり軽はずみに球数制限ばかりが正しいってやってしまうと、ちょっと良くないような気がしたんですよね。
育成選手の問題にしてもそう。賛否両論いろいろあるし、問題点がないとはいえないけど、根底にはみんなにチャンスを与えたいっていうことがあったり、野球界のことを思っていたり。ここでしか大成できない人は絶対育成ドラフトでプロに行った方がいいし、社会人まで行ったら、もうちょっと違う伸び方をする選手もいるし。大学に行って、人生にもう一個保証があったら、それはそれでいいんじゃないかとか。そういうさまざまな意見を意識的にちゃんと描きたいと思って描いたのが、育成選手にスポットを当てた章の『三ケタの男たち』(56~68話)ですね。
僕は作品に個人的な感想をあまり入れないようにしているんです。今も話した通り、育成制度にしたって選手一人ひとりにとって、それぞれ意味合いが違うし、それを一つのストーリーで描くのは、正直暴論だと思うので。育成選手制度を積極的に活用しているソフトバンクの方にもお話を伺ったんですが、話を聞くとやっぱりすごいシステムだなと思いましたし、スカウトの方も自負を持って選手を取りに行っている。それはそれでかっこいいなと思ったんですよね。
だから、いろいろな話を聞いた上で、僕個人の意見は作品にはほぼ入れずに描いています。育成選手制度に対する意見は、僕が作品を通して何か意見を言うことはない。だからこそ、こうしてインタビューで答えさせてもらってます(笑)
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