パ・リーグは10日に公式戦全日程を終了し、各タイトルが確定した。オリックスのエース山本由伸は防御率(1.21)、勝利数(16)、奪三振数(169)、勝率(.727)の投手四冠を達成した。
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前人未踏の3年連続での偉業に、山本は「1年通してしっかり投げられたので、それが良い結果につながってすごくうれしい。何年も続けて活躍することはすごく難しいことなので、3年連続1位で終えることができて、すごく自分の成長を感じますし、やっぱりすべて獲れたということが嬉しく思います」と笑顔を見せていた。
シーズン終盤に数字を意識したかという問われても、「そこは本当にいつもまったく意識することなく、とにかく目の前の一試合に集中してプレーすることができたので、それが成績に繋がったかなと思う」と、大エースは淡々と答えた。「良くない試合も何試合かあったけど、何とか1年通してチームに貢献することができたと思うし、それが一番嬉しい」とチームの3連覇に大きく貢献したことを素直に喜んだ。
今季は投球フォームを変えたことが話題になったが、球の出力には変化なし。自身の成長についても「ボールもどんどん良くなっていると思うし、とにかく成長を順調にしていけているなというのは感じる」と、手ごたえを得ているという。今年のベストピッチングには、ノーヒットノーランを達成した9月9日のロッテ戦を挙げ、「運良く達成できたものではあるけど、良いボールが多かったなと思う」。2年連続達成は実に82年ぶりで、この快挙の喜びもひとしおだったようだ。
「どの試合もシーズンはすごく長いけど、1試合1試合すごく集中して、熱い気持ちを持ってマウンドに上がるということは今年すごく大事にしていた」という山本。次回の登板は18日のCSファイナル初戦(京セラ)が有力だが、「試合間隔が空くので、しっかり気持ちの部分も含めて調整していく」と意気込み十分。2年連続の日本一に向けて準備をしていくと述べた。
意外なことに山本は日本シリーズで勝利を挙げたことがない。今年こそという気持ちは強い反面、昨年のように怪我での離脱は避けたいのも事実。「体調を整える」ことを重視しながら、3度目のポストシーズンに臨む。
取材・文⚫︎THE DIGEST編集部
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