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MLB

オリオールズ専門メディアが藤浪晋太郎のシーズンを総括「特徴は“ジキルとハイド”」「素晴らしい才能にもかかわらず、信頼できる候補者として浮上しなかった」

THE DIGEST編集部

2023.10.24

オリオールズでは2勝2セーブを挙げた藤浪。(C)Getty Images

オリオールズでは2勝2セーブを挙げた藤浪。(C)Getty Images

 ボルティモア・オリオールズの専門メディア『Camden Chat』は10月23日、2023年シーズンの選手総評として藤浪晋太郎を取り上げた。藤浪は今季、阪神タイガースからオークランド・アスレティックスに移籍。7月19日にトレードでオリオールズに加入した。

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「アスレティックスはフジナミを先発で起用したが、コントロールに苦しんで防御率は8.57を記録。それからブルペンに移動させて、パフォーマンスが正しい方向に進んだ。6月1日から7月19日の防御率は3.26に改善した。オリオールズでは最初の2回の登板で失点を許したが、その後は6試合連続無失点。29.2イニングを投げて防御率4.85、32奪三振、与四球15。30登板で2勝2セーブだった」

 このように全体の流れを振り返った後、藤浪の特徴について“ジキルとハイド”というワードを使って両極端だったと記した。「はっきりしたことがある。この日本人右腕の投球は、ストライクゾーンを叩けば輝きを放ち、一転、コントロールを欠けばすぐに崩れてしまった。三振を3つ奪ったかと思えば、3四球で自責点3のような相反する顔を見せた。必要な時にリリーバーとして登板したが、しかしその内容はつねに懸念がつきまとった」と評している。
 
 オリオールズはア・リーグ東地区1位でプレーオフに進出したが、地区シリーズでテキサス・レンジャーズに3連敗を喫して敗れ去った。守護神のフェリックス・バティスタと先発ジョン・ミーンズが負傷していたものの、藤浪はプレーオフの登録メンバーから外れている。この点については、「守護神のバティスタが右肘靭帯を痛めて負傷者リスト入りしたが、フジナミはブランドン・ハイド監督の信頼を得ることはなかった。もしかしたらフジナミはブライアン・ベイカーやジェイコブ・ウェブよりもいい結果を出せたのかもしれないが、しかし日本人リリーバーは本来の調子ではなかった」と振り返った。

 シーズンが終わった現在、藤浪はFAという立場に置かれている。同メディアは藤浪との契約について、「素晴らしい才能にもかかわらず、信頼できる候補者として浮上しなかった。オリオールズはもはやロースター枠に余裕のある再建チームではない。バティスタが右肘の手術で2024年を全休するためリリーバーが必要だが、実績のある正当な投手に資金を投じるべきだ」と主張。藤浪については、「再建中のチームからのオファーを受ける可能性が高い」と見解を示している。

 MLB1年目で2チームを渡り歩き、オリオールズではチームがプレーオフに進出したものの、登録メンバーには入れなかった。激動のシーズンを終えた藤浪は、今オフにどのような動きを見せるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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