プロ野球

山本由伸の獲得へ「カブスが本腰を入れる」と米専門メディア。球団幹部の動きに「今オフ狙う日本人投手はマツイだけではないかも」

THE DIGEST編集部

2023.10.25

今オフのメジャー挑戦が有力視される山本。果たして去就の行方は? 写真:THE DIGEST写真部

 メジャーリーグ(MLB)はワールドシリーズの対戦カードが決定した一方、今オフのFA市場にも注目が集まっている。日本人選手の動向にも大きな関心が寄せられるなか、オリックスの山本由伸の獲得へシカゴ・カブスが動くのではないかと伝えられている。

 米国内でカブスの情報を発信する『Cubbies Crib』は、今季終了後にポスティングでのメジャー挑戦が有力視されている山本へのアプローチとして、「カブスが本腰を入れる」と公式サイト上で報じた。
 
 現地時間10月25日に配信となったトピックでは「シカゴ・カブスの野球運営責任者ジェド・ホイヤー氏は最近日本を訪れており、それがチームのフリーエージェント計画に影響を及ぼす可能性がある」として、球団幹部の動きに言及。

 また、今週に入り同サイトにおいて、カブスがFAでの獲得を目指す選手として楽天の松井裕樹の名前を挙げていることにも触れ「今オフ、カブスが狙っている日本人投手はマツイだけではないかもしれない」と見通している。

 さらに「ヤマモトは大きなマーケットで、すぐに良い成績を残せるチームでのプレーを望んでいるのかもしれない。カブスは確かにその両方の条件を満たしており、国際的な才能ある選手に高額な移籍金を惜しまない姿勢を示している」として、巨額契約が予想される金銭面も問題なく、ポストシーズン進出を最後まで争ったチーム力の高さも日本人右腕獲得に、優位に働くものと主張している。

 加えて、2021年シーズンから在籍する鈴木誠也の存在も山本のFA動向に関わってくると予想。昨季、ニューヨーク・メッツ入りした千賀滉大のメジャー移籍時のエピソードも振り返りながら、以下のように見込みを示している。

「カブスは2022年シーズン開幕前にセイヤ・スズキと高額な5年契約を結んだ。昨オフにコウダイ・センガと契約を結ぼうとした際、チームが期待したのはスズキの影響力だった。最終的にセンガはメッツとの契約を選んだが、カブスが資金を投じてオフシーズンを迎え、優良チームから偉大なチームへの飛躍が期待できる今、ヤマモトのマーケットに関与すべきなのは間違いない」

 これまで、ニューヨーク・ヤンキースやニューヨーク・メッツなどによる山本への関心がクローズアップされて来た中、カブスも有力な移籍先候補として加わるのだろうか。これから日本シリーズの舞台にも立つ「日本最強右腕」を巡るメジャー球団の争奪戦は、ここからさらに熾烈を極めることになりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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