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MLB

世界一3度の実績を誇るバムガーナー、新天地ダイヤモンドバックスを選んだ決め手は「馬」?

宇根夏樹

2019.12.20

3度の世界一を経験しているバムガーナー。ツインズやレッズからも誘われていたが、慣れ親しんだナ・リーグ西地区のチームを選んだ。(C)Getty Images

3度の世界一を経験しているバムガーナー。ツインズやレッズからも誘われていたが、慣れ親しんだナ・リーグ西地区のチームを選んだ。(C)Getty Images

 ジャイアンツのエースとして長く活躍し、今オフFAとなっていたマディソン・バムガーナーが、ダイヤモンドバックスに入団した。これまでの実績を思えば、5年8500万ドル(年平均1700万ドル)の契約は一見、ディスカウントのようにも思える。バムガーナーに先立ってフィリーズと5年1億800万ドル(年平均2360万ドル)で契約したザック・ウィーラーと比較すると、以下のようになる。

●年齢
バムガーナー:30歳
ウィーラー:29歳

●2019防御率
バムバーナー:3.90
ウィーラー:3.96

●2018-19防御率
バムガーナー:3.66
ウィーラー:3.65
 
 2人の年齢は1歳しか違わず、防御率は、2019年もここ2年のトータルもほとんど同じだ。もちろん、通算での実績はバムガーナーが遥かに上回る。バムガーナーは通算119勝、防御率3.13でオールスター選出4回、ワールドチャンピオンに3回輝いているのに対し、ウィーラーは44勝、防御率3.77でオールスター選出もポストシーズンの登板もない。

 にもかかわらず、契約は年平均660万ドルの差がついたのはなぜか。最大の理由はバムガーナーの「衰え」だ。奪三振・与四球・被本塁打の数値から算出するFIPという指標がある。運不運や味方の守備力に影響されやすい被安打を取り除き、投手の責任範囲とされる先の3要素から評価することで、防御率よりも正確に「真の実力」を示すと考えられている。
 

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