MLB

「他のチームだったらどうとか考えても仕方がない」不振にあえぐド軍 アウトマン、ロースター争いへ前向きな姿勢を崩さず「僕の仕事は野球をすること」

THE DIGEST編集部

2025.02.28

昨シーズンは打撃不振に苦しんだJ・アウトマン。(C)Getty Images

 かつて新人王候補にも名を連ねた才能溢れる若手選手が苦しんでいる。

 ロサンゼルス・ドジャースのジェームズ・アウトマンが、メジャーリーグのロースターに残るために、かつてないほどの厳しい戦いを強いられていると現地27日、ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』が報じている。
【記事】打率6割超え、驚異の長打力で31歳マイナー契約選手がOP戦に旋風を巻き起こす!ドジャース開幕ロースター争奪戦、最後の切符を手にするのは? 

 2023年シーズン、アウトマンは151試合に出場し、打率.248、23本塁打、70打点という好成績を残した。しかし、昨シーズンは53試合の出場に留まり、打率.147、4本塁打、11打点と打撃不振に苦しみ、思うような結果を残せなかった。

 それでも、デーブ・ロバーツ監督は今年のキャンプでのアウトマンの様子を見て、楽観的な見通しを示している。「彼は肉体的にも良い状態に見えるし、スイングも修正している。健全な競争の中で、自分の力を発揮してくれるだろう」と、アウトマンの復活に期待を寄せている。
 
 ドジャースはメジャーリーグ屈指の選手層を誇るチーム。同メディアは、他のチームであればロースター入りが確実なアウトマンも、ドジャースではその立場が保証されているわけではないと指摘する。

 アウトマン自身も、その状況を冷静に受け止めている。地元日刊紙『The Orange County Register』のインタビューで「他のチームだったらどうとか、そういうことを考えても仕方がない。僕の仕事は野球をすること。ただそれだけだ」と語り、目の前のことに集中する姿勢を示した。

 彼が再び輝きを取り戻すためには、新人王候補に挙がった23年のパフォーマンスを取り戻す必要がある。しかし、今年のオープン戦(カクタスリーグ)での成績は、打率.200(10打数2安打)、6三振を喫している。それでもアウトマンは「昨シーズンは悔しかった。でも、それを糧にして、学びたい」と前向きな姿勢を崩していない。

 アウトマンが再び輝きを取り戻し、ドジャースのロースターに残ることができるのか。彼の今後の奮闘に注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】ドジャースの大谷翔平と現代芸術家の村上隆氏のコラボユニ&限定カード

【記事】「山岡だけ悪者?」オンラインカジノ利用、NPB7球団14人の発覚にファン大混乱「名前の公表は?」「主力がいたら開幕前にシーズン終了か」

【記事】【プロ野球】オンラインカジノ利用を7球団14人が申告も"名前公表されず"…今後もNPBは「自主申告を受け付ける」