2023年９月30日、伝説的な野球選手、ピート・ローズ氏が83歳でこの世を去った。

　ローズ氏は、シンシナティ・レッズの監督時代に野球賭博に関与したとして、1989年にMLBから永久追放された。殿堂の規則では、MLBから永久追放された選手は殿堂入りできないと定められている。

　現地4日、米誌『Sports Illustrated』によると、ローズ氏は亡くなる直前の23年9月20日に『WHIO-TV』のジョン・コンディット氏とのインタビューで、自身の殿堂入りについて次のように語っていたという。
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  「私は結論に達した。間違いであると願っているが、私が殿堂入りするのは死後になるだろう。ただこれには全く同意できない。なぜなら、私には殿堂入りしたい２つの理由があるからだ。それは私のファンと家族のためだ。それが殿堂入りの目的だ。私のファンと家族のために」

　ローズ氏はそのように述べ、素直に心情を吐露したという。

　また同メディアは、ローズ氏は「私が亡くなって数年後に殿堂入りしたとして、私や私のファンにとって何の利益があるのか？　何の意味があるのか？　彼らがそれでお金を稼ぐからか？」と死後の殿堂入りに意味はないと話した、とも伝えている。

　現在、MLBのロブ・マンフレッドコミッショナーは、ローズ氏の復権を求める請願を検討していると伝えられる。しかし、過去には同様の請願を拒否しており、今回の判断がどうなるかは不透明だという。

　ローズ氏の殿堂入りが実現するかどうかは、今後のMLBの判断にかかっている。彼の言葉が、関係者の心を動かすことになるのか、注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部

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