ロサンゼルス・ドジャースのダスティン・メイが現地４月１日、本拠地で行なわれたアトランタ・ブレーブス戦に先発登板。約１年10か月ぶりのマウンド上で躍動した。スタンドでは妻のアミリアさんが夫の勇姿を見守る姿が、何度もMLBの中継カメラに抜かれていた。
【画像】メイの美人妻が感動した復帰登板を祝うケーキ

　トミー・ジョン手術のリハビリと、突発性の食道破裂から685日ぶりの復帰マウンドとなったメイ。長髪がトレードマークの背番号85は投球練習を始める前にしっかりと土をならした後、ゆっくりと深呼吸。目を閉じて天を見上げて、「ふう～」と息を吐いて気持ちを整えた。

　メイは初回から157キロの速球を計測するなど３者連続三振に斬って取る素晴らしい立ち上がり。弾むようにマウンドを降りると、ドジャー・スタジアムは大きく沸いた。

　２回に遊撃ムーキー・ベッツの失策で１点を失ったが、３回以降は快調なピッチング。速球と変化球を駆使して５回をわずか１安打１失点（自責０）、６つの三振を奪う好投をみせた。

　マウンドで何度も天を見上げ、たびたび感極まる様子を見せていたメイ。スタンドから観戦していたアミリア夫人は不安そうな表情を浮かべていたが、夫の好投に笑顔で拍手を送っていた。
　 　同夫人はこの日、夫の復帰登板を記念して自身のインスタグラムのストーリーズに豪華なケーキ写真を投稿した。「Welcome Back」と記されたプレートの上には、メイの背番号「85」がデコレーションされたお菓子がいくつも並んでおり、「The Sweetest」と涙の絵文字を添えて陰ながら夫に声援を送っていた。

　試合は１点ビハインドのドジャースが６回に先頭の大谷翔平が右安打で出塁すると、２番のベッツが左翼スタンドに３号２ランで逆転に成功。先制点を与える失策の汚名を晴らすベッツの一発が飛び出し息を吹き返したドジャースは、このあと１死三塁でウィル・スミスにも適時打が出て３対１と勝利。チーム一丸で1958年のロサンゼルス移転後、球団新記録となる開幕７連勝を達成した。

構成●THE DIGEST編集部

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