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メジャー初勝利ならずも、佐々木朗希の“魔球”が脚光。米投球分析家が「アンフェアなボールだ」と舌を巻いた驚きの回転数

THE DIGEST編集部

2025.04.27

メジャー初勝利がまたもお預けになった佐々木。しかし米識者は唯一無二の魔球に舌を巻く。(C)Getty Images

メジャー初勝利がまたもお預けになった佐々木。しかし米識者は唯一無二の魔球に舌を巻く。(C)Getty Images

 現地4月26日、ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希が本拠地で行なわれたピッツバーグ・パイレーツ戦に先発登板。5回2/3を投げ5安打3四死球、4奪三振3失点で降板。メジャー初勝利はまたもお預けとなった。

 プレーボール直後、佐々木はパイレーツの先頭打者オニール・クルーズに初球96.8マイル(約156キロ)の直球を強振されてセンターフェンスを越える本塁打とされ、先制点を献上してしまう。

 いきなり出鼻をくじかれた右腕だったが、2回以降はバックの好守備にも助けられ無失点。1点リードの5回は先頭に右前打を許すと、続くトミー・ファムに左中間への二塁打で無死二、三塁のピンチを招く。次打者を変化球で空振り三振に仕留めたが、続くクルーズにスプリットを捉えられ、逆転の右前適時打。さらに2番ブライアン・レイノルズにセンターへ大飛球を打たれるが、これを中堅アンディ・パヘスがジャンピングキャッチしてピンチを防ぐと、佐々木はグラブを叩いて喜んだ。

 踏ん張りどころの右腕は2死一塁から自らの暴投でピンチを広げたが、アンドルー・マカチェンを155キロの直球で二ゴロに打ち取り2点に抑えた。

 6回もマウンドに上がり簡単に2アウトを取ったあと、ケブライアン・ヘイズに死球を与えたところで降板を余儀なくされた佐々木。勝敗が付かなかったとはいえ、メジャー最多となる93球を投じたルーキーに試合後、デーブ・ロバーツ監督は「ロウキは効率的に投げていた。打者を上手くコントロールしていた」と高く評価。「今回は最高の登板だった」と称えている。
 
 実は、佐々木の投球は米識者も唸り声を上げている。とりわけ脚光が集まったのは、同選手の伝家の宝刀とされるフォーク。この日奪った4つの三振はすべてフォークを決め球としており、要所でパイレーツ打線を苦しませていた。あらゆるメジャー投手の投球を分析し、“ピッチング・ニンジャ”の愛称で親しまれているロブ・フリードマン氏は、3回表にクルーズから空振りを記録したフォークの回転数が「382」だと紹介。自身のXで「ロウキ・ササキのフォークはアンフェアなボールだ」と絶賛の言葉を送る。

 佐々木は試合後、初勝利は持ち越しとなったが、「すごくいい軌道で投げれているし、思ったところにいっている。あとは球速、球威が上がってきたら」と手応えを口にしている。本人が言うように、球威が上がってくれば効果的なフォークが冴えわたり、メジャー初白星は近づいてくるかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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