■巨人
点数: 71
投手は公言通り竹丸和幸(鷺宮製作所)を指名。即戦力度で今年の市場No.1の投手を確保できたのは大きい。田和廉(早稲田大)や山城京平(亜細亜大)も特徴あるボールに威力もあり、既存戦力と区別できる。野手は岡本和真の流出が決定的な現状に対し、皆川岳飛(中央大)、小濱佑斗(沖縄電力)、藤井健翔(浦和学院)とバラエティに富む顔ぶれ。攻撃の即戦力性は外部補強に託しつつ、既存戦力の手薄な点を補強した格好だ。
■オリックス
点数: 72
投手は再入札で藤川敦也(延岡学園)、以降で森陽樹(大阪桐蔭)、佐藤龍月(健大高崎)と高校生を立て続けに指名。今シーズンさまざまな投手指標でリーグトップ3に入る現状に甘んじず、将来性を優先した。野手でも窪田洋祐(札幌日大)、野上士耀(明秀日立)と攻守にスケール感のある高校生を指名。チーム打撃指標はほぼ平均並みだが、次世代を担う野手を補うべく、ここでも将来性を優先した。石川ケニー(ジョージア大)が入団すれば、即戦力性とのバランスも取れることだろう。
■DeNA
点数: 86
佐々木麟太郎(スタンフォード大)は逃したが、再入札で小田康一郎(青山学院大)を指名。卓越した打撃スキルと守備での献身性は、チームの次世代を担うに申し分ない。その上でパワーのある宮下朝陽(東洋大)と、平均点型の成瀬脩人(NTT西日本)を獲得。既存戦力に刺激を与えることだろう。投手はパワーのある島田舜也(東洋大)に、経験豊富な片山皓心(Honda)を指名。近年戦力化に成功した竹田祐や石田裕太郎とは異なる個性を持つ両者が、即戦力性を発揮できるか注目したい。
■日本ハム
点数: 81
投手は再々入札で大川慈英(明治大)を指名。異次元なホップのストレートを武器にリリーフとして活躍するが、多投しない変化球の精度も高い。昨年が投手重視ドラフトであったことを脇に置けば、突き抜けた先発投手の可能性を秘めた逸材を評価したと言える。野手はパワーが特長のエドポロ・ケイン(大阪学院大)に守備職人の大塚瑠晏(東海大)を指名。どちらも即戦力性と伸びしろを兼ね備える。打撃に特徴のある半田南十(日大藤沢)や藤森海斗(明徳義塾)の将来性も注目だ。
■阪神
点数: 88
野手は今年の目玉である立石正広(創価大)を引き当てることに成功。「右の佐藤輝明」とも評される突き抜けたパワーと俊敏性は、近い将来、海外流出の恐れがあるスラッガーの正統後継者だ。2位では谷端将伍(日本大)、3位では岡城快生(筑波大)を指名。市場トレンドである大学生野手を補強ポイントに沿って抑えた人選だ。投手はポテンシャル型の早瀬朔(神村学園)に経験豊富な能登嵩都(オイシックス新潟)を指名。編成上のバランスに優れつつ、将来性を高めたと言えるだろう。
■ソフトバンク
点数: 91
野手は佐々木麟太郎(スタンフォード大)を引き当てることに成功。本人が過酷な文武両道を吐露し、現在の打撃成績は目を引かない。それでも捉えた打球の強さや献身的な守備姿勢は高校時代から変わらず、成長もしている。入団すれば大きな戦力となるはずだ。高橋隆慶(JR東日本)は社会人野球で活躍しながらも未完の大器で将来性が高い。投手の稲川竜汰(九州共立大)、鈴木豪太(大阪商業大)、相良雅斗(岐阜協立大)と異なる個性の準即戦力指名は理想的だ。
文●ARA
【著者プロフィール】
Twitterでドラフトイベント「VD4B」「ヨソドラ」を主催。雑誌/野球太郎のモックドラフト立案者。主に打撃を得意分野とし、中学生を中心とした野球指導にも携わる。ツイッターIDは@arai_san_28。]
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点数: 71
投手は公言通り竹丸和幸(鷺宮製作所)を指名。即戦力度で今年の市場No.1の投手を確保できたのは大きい。田和廉(早稲田大)や山城京平(亜細亜大)も特徴あるボールに威力もあり、既存戦力と区別できる。野手は岡本和真の流出が決定的な現状に対し、皆川岳飛(中央大)、小濱佑斗(沖縄電力)、藤井健翔(浦和学院)とバラエティに富む顔ぶれ。攻撃の即戦力性は外部補強に託しつつ、既存戦力の手薄な点を補強した格好だ。
■オリックス
点数: 72
投手は再入札で藤川敦也(延岡学園)、以降で森陽樹(大阪桐蔭)、佐藤龍月(健大高崎)と高校生を立て続けに指名。今シーズンさまざまな投手指標でリーグトップ3に入る現状に甘んじず、将来性を優先した。野手でも窪田洋祐(札幌日大)、野上士耀(明秀日立)と攻守にスケール感のある高校生を指名。チーム打撃指標はほぼ平均並みだが、次世代を担う野手を補うべく、ここでも将来性を優先した。石川ケニー(ジョージア大)が入団すれば、即戦力性とのバランスも取れることだろう。
■DeNA
点数: 86
佐々木麟太郎(スタンフォード大)は逃したが、再入札で小田康一郎(青山学院大)を指名。卓越した打撃スキルと守備での献身性は、チームの次世代を担うに申し分ない。その上でパワーのある宮下朝陽(東洋大)と、平均点型の成瀬脩人(NTT西日本)を獲得。既存戦力に刺激を与えることだろう。投手はパワーのある島田舜也(東洋大)に、経験豊富な片山皓心(Honda)を指名。近年戦力化に成功した竹田祐や石田裕太郎とは異なる個性を持つ両者が、即戦力性を発揮できるか注目したい。
■日本ハム
点数: 81
投手は再々入札で大川慈英(明治大)を指名。異次元なホップのストレートを武器にリリーフとして活躍するが、多投しない変化球の精度も高い。昨年が投手重視ドラフトであったことを脇に置けば、突き抜けた先発投手の可能性を秘めた逸材を評価したと言える。野手はパワーが特長のエドポロ・ケイン(大阪学院大)に守備職人の大塚瑠晏(東海大)を指名。どちらも即戦力性と伸びしろを兼ね備える。打撃に特徴のある半田南十(日大藤沢)や藤森海斗(明徳義塾)の将来性も注目だ。
■阪神
点数: 88
野手は今年の目玉である立石正広(創価大)を引き当てることに成功。「右の佐藤輝明」とも評される突き抜けたパワーと俊敏性は、近い将来、海外流出の恐れがあるスラッガーの正統後継者だ。2位では谷端将伍(日本大)、3位では岡城快生(筑波大)を指名。市場トレンドである大学生野手を補強ポイントに沿って抑えた人選だ。投手はポテンシャル型の早瀬朔(神村学園)に経験豊富な能登嵩都(オイシックス新潟)を指名。編成上のバランスに優れつつ、将来性を高めたと言えるだろう。
■ソフトバンク
点数: 91
野手は佐々木麟太郎(スタンフォード大)を引き当てることに成功。本人が過酷な文武両道を吐露し、現在の打撃成績は目を引かない。それでも捉えた打球の強さや献身的な守備姿勢は高校時代から変わらず、成長もしている。入団すれば大きな戦力となるはずだ。高橋隆慶(JR東日本)は社会人野球で活躍しながらも未完の大器で将来性が高い。投手の稲川竜汰(九州共立大)、鈴木豪太(大阪商業大)、相良雅斗(岐阜協立大)と異なる個性の準即戦力指名は理想的だ。
文●ARA
【著者プロフィール】
Twitterでドラフトイベント「VD4B」「ヨソドラ」を主催。雑誌/野球太郎のモックドラフト立案者。主に打撃を得意分野とし、中学生を中心とした野球指導にも携わる。ツイッターIDは@arai_san_28。]
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