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プロ野球

【パ・リーグ開幕投手点検】則本が好スタートを切った一方、昨季のタイトルホルダー2人が意外にも…

出野哲也

2020.07.15

●ニール(西武)
登板:4 勝-敗:1-0 防御率:4.44
投球回:24.1 奪三振:15 QS率:50.0%
評価:可もなし不可もなし

 オープン戦は不調で心配されたが、開幕の日本ハム戦は6回1安打0点と好投して一安心。ところが、勝ち星がついたのはこの試合だけ。その後は登板を重ねるたびに内容が悪化し、7月10日のロッテ戦は6回6失点で降板した。守備に足を引っ張られた面もあったし、味方が追いついて「不敗神話」は18試合まで伸びたものの、救世主的活躍だった昨年の安定感はまだない。昨年は1.35だった与四球率が3.33と、自慢の制球が乱れているのも気になる。先発陣が総崩れ状態ということもあり、一刻も早く本来のピッチングを取り戻してもらいたいところだ。
 
●東浜巨(ソフトバンク)
登板:4 勝-敗:1-0 防御率:1.96
投球回:23.0 奪三振:17 QS率:50.0%
評価:まずまずです

 千賀滉大の出遅れで、プロ8年目にして初の開幕投手を務め、4試合で防御率1.96。これだけ見れば上々のようにも思えるが、実際の投球内容は手放しでは褒められない。唯一の白星を挙げた7月3日の日本ハム戦も、5回1失点ながら6四球。続く10日の楽天戦も、好調のイーグルス打線を7回で1安打に封じたはいいが4四死球を与え、犠飛を打たれて勝利を逃した。14与四球はリーグワーストで、9イニング平均にすると5.48人も歩かせている。試合を壊すような結果には一度もなっていないが、今後は安定感の向上を目指したい。
 

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