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プロ野球

【パ・リーグ開幕投手点検】則本が好スタートを切った一方、昨季のタイトルホルダー2人が意外にも…

出野哲也

2020.07.15

●山岡泰輔(オリックス)
登板:2 勝-敗:0-0 防御率:1.23
投球回:7.1 奪三振:5 QS率:50.0%
評価:がんばりましょう

 2年連続の開幕マウンドに立ち、白星こそつかなかったものの、楽天を7回1失点に封じる上々のスタートを切った。ところが続く6月26日のロッテ戦、先頭打者の荻野貴司をセンターフライに打ち取り、続く角中勝也に2球投げたところで左脇腹の違和感を訴えてわずか3球で降板。精密検査の結果「左内腹斜筋損傷」との診断が下り、登録を抹消された。山本由伸が好調とはいえ、昨季の最高勝率投手の離脱は間違いなく大きな誤算で、復帰時期も未定。ただでさえ過密日程で先発の駒不足が心配されているだけに、今後に響きそうだ。
 
●有原航平(日本ハム)
登板:4 勝-敗:0-3 防御率:3.67
投球回:27.0 奪三振:23 QS率:50.0%
評価:可もなし不可もなし

 昨年の最多勝投手がいまだ未勝利。エースがこれでは、チームが最下位に沈んでいるのも致し方ない。7月10日のオリックス戦では7回無失点で勝てなかったように、打線の援護はここまで4試合で5点のみ。23三振を奪って四球はわずか3、K/BB7.67は山本由伸(オリックス)を上回ってリーグ1位と投球内容は悪くない。一方で、黒星のついた3試合中2試合は、好投していたのが突然崩れて失点を重ねた。これも援護がなく精神的に余裕を持てないからとも考えられる。当面は我慢の投球を続け、調子自体を落とさないようにするしかない。

文●出野哲也

【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『プロ野球 埋もれたMVPを発掘する本』『メジャー・リーグ球団史』(いずれも言視舎)。

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