「言葉や文化が違っても、さらには20歳の年齢差があっても、彼らの近くにいることが楽しい。なぜなら、彼らが野球を愛していることが感じられるからです。それが、かけがえのないものだからです」
 
　３月に日本で現役引退を表明する際に語った、貫き通した「野球愛」にも触れた。
 
「私のキャリアを振り返った時、誇りに思えることがあるとしたら、日々の挑戦を乗り越え、01年の初日から19年の最後まで野球への情熱を持ち続けたことです。今シーズン最後の日を迎えようとしていますが、すべての選手には、プロフェッショナルとは何かを思い出してほしいと思います。この時期は開幕日や、シーズン中の日々と同じぐらい重要なのです。私たちは毎日、同じ情熱を持って取り組まなければいけない。優れたパフォーマンスを見せることは、この特別な試合を楽しみに足を運んでくれるファンへの最高の贈り物なのです」 「マリナーズには、私が愛する街でプレーするチャンスを与えてくれたことを感謝したい。そして私の家族にも、常にサポートしてくれたことにお礼を言いたいと思います」
 
　今も現役時代と変わらず日々トレーニングに励みんでいるイチロー氏。最後は「Let's play baseball！」とシンプルに締めくくった。

構成●スラッガー編集部