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プロ野球

NPB入りのハードルは年齢だけ?田澤純一の現状と本人の意思は…

大友良行

2020.09.13

 このルールが撤廃されたことで、10月26日に行われるドラフト会議で田澤の指名は可能となる。

 田澤は、2008年12月に松坂大輔(現西武ライオンズ)のいたボストン・レッドソックスと3年のメジャー契約。翌年8月のデトロイト・タイガース戦で初先発し、23歳66日で日本人メジャー最年少記録となる初勝利を挙げた。2010年は右ひじ靭帯損傷でトミー・ジョン手術をしたものの、2013年には上原浩治投手(元巨人)とレッドソックスのクローザー、セットアッパーとして救援陣の一角を占め、ワールドシリーズ制覇に貢献している。

 今年はシンシナティ・レッズとのマイナー契約が解除され、7月にBC武蔵に入団が決まった。BC武蔵では、9月13日現在で9試合を投げて2勝0敗、防御率3.00と力投を見せている。

 本場の大舞台を経験してきた田澤だが、帰国後の初戦マウンドでは緊張したという。
 
「自分で投球をイメージしてマウンドにあがったのですが、久しぶりの日本だったのでかなり緊張しました。一球一球、しっかり自分の球を投げるぞ、と自分自身に言い聞かせながら投げました。Maxは152キロで、すべて捕手のサイン通りです。三振も2つとれたし、結果は3人で終わったので、まあ良かったのではないかと思います。

 毎回毎回いいピッチングをするのがベターですが、良い時もあれば悪い時もある。しっかり準備して、また次の試合に向かいます。コロナ禍の中、駆けつけてくれたファンの声援は本当にうれしい。振り返って、良かったと思える野球人生にしたい。日本のマウンドに立てるように携わってくれた方々に感謝したいです」

 田澤ルール撤廃については「後に続く選手が出てきたとき、障害にならなくなったことがうれしい。ご尽力いただいた皆様に感謝いたします。今後、自分を必要としてくれる球団がありましたら、いろいろな人と相談して決めたい。そのためにも今は、埼玉武蔵ヒートベアーズで精一杯投げたいと思っています」と語っている。
 

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