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プロ野球

「笑いを取れて良かった」難病克服への第一歩を踏み出したオリックス西浦颯大【オリ熱コラム特別編】

どら増田

2020.12.20

「落ち込んだり恐怖心を抱いたりしたことはなかった。今は寮にいても仕方ないので、早く入院したいなぁって感じですね」

 入院直前の心境についてこのように語っていた西浦。「本を買ったり、パソコン買ったりしました。パソコンは少し覚えようかなと思って。興味本位ですね」と長期入院に備えている。もともと「野球以外のことにも興味を持っていきたい」と視野を広げることに意欲的だっただけに、リハビリをしながら、入院期間だからこそできることをしていきたいようだ。

 契約更改後に行われた会見では、復帰した際には「しゃべりが上手になりたい」と語って会見場を和ませた。「マスコミの皆さんから笑いを取れて良かったです」としてやったりの西浦。育成契約になったことにも、「契約してくれただけでも有難い」と悲壮感はない。
 
「リハビリ期間が長いので僕のこと忘れると思いますが、なるべく覚えといて下さい!」

 本人は“控えめ”にこんなメッセージをファンに送ったが、「僕が最初に復活してやろうと思っている」という強い気持ちを持った背番号「125」…いや、背番号「00」の勇姿が、復帰前より強くなってグラウンドに戻ってくることを、誰よりも本人が信じている。

 座右の銘は「継続は力なり」。西浦颯大はただでは転ばない。

取材・文●どら増田

【著者プロフィール】
どらますだ/1973年生まれ。プロ野球では主にオリックスを取材し、週刊ベースボールの他、数々のウェブ媒体でも執筆している。書籍『ベースボールサミット 第9回 特集オリックス・バファローズ』(カンゼン)ではメインライターを務めた。プロレス、格闘技も取材しており、山本由伸と那須川天心の“神童”対談を実現させたことも。
 
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