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プロ野球

阪神新助っ人アルカンタラは“ビシエド級”の人格者!? 成功のカギは「家族のような接し方」にあり

THE DIGEST編集部

2020.12.24

ビシエド(左)やエルドレッド(右)をはじめ、過去に日本で成功した外国人選手の共通点の一つは、彼ら自身の「心」にもあった。写真:田口有史(エルドレッド)、田中研治(ビシエド)

ビシエド(左)やエルドレッド(右)をはじめ、過去に日本で成功した外国人選手の共通点の一つは、彼ら自身の「心」にもあった。写真:田口有史(エルドレッド)、田中研治(ビシエド)

 異国の地でプレーしている外国人選手は、オフの時間は慣れ親しんだ場所、つまり足早に帰国することが多く、授賞式などに参加するのは非常に稀である。今回のアルカンタラは厳密にいえばオフではない。しかし、自身の価値を高める頂上決戦の最中にもかかわらず、ラテンアメリカ人初の名誉のために授賞式へ足を運んだわけである。現地ファンの多くが彼の“男気”に称賛の声を送ったのは言うまでもない。

 アルカンタラは自身が韓国で成功できた要因について、過去にこう語っている。「韓国人選手はすごく結びつきが強いんです。国籍が違うにもかかわらず、全員が家族のように僕と一緒にいてくれるのは、本当に大きいことです」
 
 見知らぬ土地での生活。いくらプロ野球選手が素晴らしい身体能力や肉体を持っているとはいえ、一人の人間であることに違いはない。精神面が安定しないと、その能力を発揮することが難しくなるのは、一般人に当てはめても理解できる部分は多いはずである。

 他球団ではあるが、過去に広島で活躍したエルドレッドやバリントンも、球団やチームメイトが「家族」のように接してくれたことが日本での適応につながったと断言していた。そして先に挙げた通り、アルカンタラもまた「家族のような接し方」を望んでいる。

 阪神が新助っ人右腕の能力をフルに引き出すためには、“familiy”になることが求められるのかもしれない。そうして向き合えた時、“心優しき”アルカンタラは阪神への恩を返すだけの仁義を果たしてくれるはずである。

構成●THE DIGEST編集部
 
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