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高校野球

「2021年ドラフト候補生」の筆頭格!森木大智の現状とスカウト・指揮官の評価

大友良行

2021.01.03

 素質を見込まれた森木は、1年春からベンチ入り。夏には148キロを出したが、8月に右肘に痛みを覚え一時は野手に転向した。しかし、秋の準々決勝でマウンドに上がり、打者1人に投げて投手復帰を果たした。

 2年になるとコロナ禍で、練習もままならず。夏の県独自大会は3年生中心だったため、ベンチ外に。秋になると肘痛も治り、県予選準々決勝岡豊高戦で153キロを出して完全復活をアピールした。

 宿命のライバル明徳義塾との決勝戦では、延長12回を一人で170球投げ、被安打7、奪三振12、1点に抑えたが、引き分けの日没コールド。翌々日の再試合では、7回から登板するも、連打を浴び春の選抜甲子園の道を断たれてしまった。残すところは、夏の甲子園だけだ。

「勝てる試合を落としてしまった。制球力が甘かった。この冬は、そこを突き詰めて練習します。そのためには下半身の安定が必要だと思います。筋肉量を上げ体重もあと2キロアップしたい。明徳には、いつもやられているので、今年は、圧倒的にやり返す」。倍返しで雪辱を果たす覚悟だ。
 
 プロのスカウトたちは、森木をどう見ているのだろうか。オリックスの早川大輔スカウトに聞いてみた。

「中学の時に出した150キロが先行して、ハードルが上がり過ぎてしまった感はあるが、スピードに魅力があります。フイールディングやけん制も上手いし、打撃も1番を打っているくらいですから運動能力が高く、センスがあります。将来性はあるし、高校生では、間違いなくトップレベルの選手。この冬でどれだけ伸びるか、追っかけて行かなくてはならないでしょう」と評価は高い。

 ピッチング内容は、150キロ超えのストレートを主体にカーブ、スライダー、スプリット、チェンンジアップ、カットボールなどの変化球を混ぜながら打者を圧倒する投球をする。本人は「理想は真っ直ぐで3球三振を取れる投手になること。最終目標はメジャーで投げることです」と直球に磨きをかけて、夢に近づいていくつもりだ。
 

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