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プロ野球

【どこよりも早い2021ドラフト候補ランキング:31~50位】都市対抗を沸かせた154キロ右腕など素材系の逸材に注目

西尾典文

2021.01.01

昨年の都市対抗で154キロを計時して話題を集めた鈴木。スケールの大きい本格派としてさらなる成長が期待される。写真:産経新聞社

昨年の都市対抗で154キロを計時して話題を集めた鈴木。スケールの大きい本格派としてさらなる成長が期待される。写真:産経新聞社

 コロナ禍の影響で昨年11月に予定されていた明治神宮大会は中止されたが、高校野球の秋季大会、大学野球の秋季リーグ、そして東京五輪の影響で冬開催となった都市対抗野球は無事に行われるなど、2021年のドラフト戦線は活発に動き始めている。実際、秋から冬にかけて評価を上げた選手も少なくない。年間300試合以上アマチュア野球を取材しているスポーツライターの西尾典文氏が現時点での2021年ドラフト候補ランキングベスト50を選定。まずは31~50位を紹介していこう。

▼31位:田中楓基[投手・旭川実高]
(たなか・ふうき/右投右打)
 北海道では木村大成(北海高)と並ぶ存在の快速右腕。コントロールには課題が残るものの、スムーズな体重移動と柔らかい腕の振りは抜群で、最速147キロのストレートは数字に見合うだけの勢いがある。秋の全道大会決勝では0対1で木村に投げ負けたもののボール自体は決して劣っておらず、春以降も注目を集めることは間違いないだろう。
タイプ診断:#柔軟性

▼32位:山本大揮[投手・九州国際大付高]
(やまもと・だいき/右投右打)
 九州の高校球界を代表する大型右腕。秋の九州大会では初戦で敗れたものの、明豊の強力打線を相手に8回1失点と見事な投球を見せた、まだ細身で下半身の強さは物足りないが、悪い癖のないフォームで長身から投げ下ろすボールの角度は抜群。この冬にしっかり鍛えれば、上位候補に浮上してくる可能性もあるだろう。
タイプ診断:#バランス◎
 
▼33位:泉口友汰[遊撃手・青山学院大]
(いずぐち・ゆうた/右投左打/大阪桐蔭高)
 大阪桐蔭時代から抜群の守備力が光るショート。プレーの形が安定しており、とにかく見ていて安心できる。大学で打撃も着実にレベルアップし、広角に強く打てるようになったのは大きな成長だ。若手の二遊間が不足しているチームにはうってつけの存在と言えるだろう。
タイプ診断:#守備職人 #三拍子

▼34位:小向直樹[投手・共栄大]
(こむかい・なおき/右投右打/桶川高)
 3年秋にブレイクした大型右腕。少しアーム式の腕の振りながら、肩の可動域の広さは抜群で、角度のある140キロ台後半のストレートは勢い十分。フォークのように鋭く落ちるツーシームと、緩いチェンジアップのブレーキも見事だ。まだ細身なだけに、上手く筋肉量が増えれば更なるスケールアップが期待できるだろう。
タイプ診断:#赤丸急上昇 #無名校出身

▼35位:隅田知一郎[投手・西日本工大]
(すみだ・ちひろ/左投左打/波佐見高)
 地方リーグながらひそかに注目を集めているサウスポー。高校時代も3年夏に甲子園で140キロ台をマークしていたが、大学ではさらにスピードアップし、昨年は150キロに到達。体はそれほど大きくないが、シャープな腕の振りが光る。同じリーグの絶対王者である日本文理大を抑え込むことができれば、評価は一層高くなるだろう。
タイプ診断:#本格派サウスポー #地方リーグ
 

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