専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
高校野球

「2021年ドラフト候補生」の筆頭格!森木大智の現状とスカウト・指揮官の評価

大友良行

2021.01.03

 ラストイヤーを迎える森木について、濱口監督の見方はこうだ。

「森木が投げ、最少失点に抑える。攻撃も1点ずつ取っていくのがうちの勝ちパターンです。いずれにしろ森木に頼りすぎ、頼らざるをえなかった点もあった」

 昨秋の県大会について反省を含めてそう振り返り、さらに「投げることには、繊細な感覚を持っている投手です。球速が150キロだったかではなく、7割前後の力で141、2キロのボールを振らせてつまらせる。とにかく枠内ストライクで勝負できる投手になって欲しいです。段階を踏みながらキャリアアップしながら順調にいってくれたらな、と思います。そのためには、最善の注意を払いながらも投げ込みや走り込みで大きなケガをしない体をつくってあげたい。勝ち癖もつけてあげたい」と続けた。
 
「夏までのあと半年間は、あの子の野球人生に大きく影響してきます。こっちの責任もあるし、本人の自己責任もある。取得能力もあるし、身に付けた感覚を自分のものにしてしまう力を持っています。いまだに伸びしろが、まだまだあるので、さらに伸びていく可能性はあります」と期待は大きい。

 対外試合解禁の3月初めには、強豪・横浜高との練習試合が組まれている。ここで『夏の甲子園』へ向けてのスタートダッシュを切る予定だ。

文●大友良行
【著者プロフィール】 おおとも・よしゆき/元大手新聞社の報道写真記者。事件事故取材の傍らメジャーリーグやサッカーW杯などの欧州サッカーを取材。現在は、全国の大学野球、春夏の甲子園をはじめとする高校野球、都市対抗を中心に社会人野球などを深く取材している。著書に「野球監督の仕事(共著・成美堂出版)」、「CMタイムの逆襲(東急エージェンシー)」などがある。

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号