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プロ野球

巨人新助っ人テームズは韓国球界で「神」と呼ばれた男。日本でも適応力の発揮なるか?

SLUGGER編集部

2020.12.30

 韓国の3年間で390試合に出場して打率.349、124本塁打、OPS1.172、64盗塁と“神”のような数字を引っさげて2017年、ミルウォーキー・ブルワーズから3年1600万ドル(約17億円)という契約を提示され、“逆輸入”という形でメジャーに復帰した。

 そして初年度の4月、いきなり球団新記録となる11本塁打を放って実力を証明。あまりの打ちすぎに「ステロイドでは?」との疑惑をかけられ、この月だけで4度も薬物検査も受けることになった。さすがのテームズも、あまりの多さ「血と尿はいっぱいあるから、いつでもどうぞ」と辟易していたが、すべて陰性反応で韓国で成長した姿は本物であることを改めて知らしめたのである。
 
 この年は年間31本塁打、OPS.877を記録。もっとも、以降の3年間でこれ以上の成績は残せてはいない。2017~20年の打率.237、三振率31.0%という数字が示すように打撃は粗く、足を故障した影響か韓国時代ほど走れなくなり、年齢面もテームズの評価が落ちた理由の一つである。しかし一方で、四球率は毎年10%以上を記録するなど選球眼には優れ、日本でもパワーと出塁能力を発揮できるのか注目される。

 そしておそらく、テームズが活躍するためには、日本という環境に適応することが最も大事な要素だろう。しかし心配はない。テームズは異国の地でどう対応すべきか、他の助っ人外国人たちよりも肌で実感しているはずだから。

構成●SLUGGER編集部
 
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