ただ、忘れていけないのは、チーム内競争が続いていくという点だ。ベンチにはベテランの糸井嘉男や中堅の陽川尚将が控えているし、中軸として獲得したものの来日が遅れているメル・ロハス・ジュニアがチームに合流すれば、外野の一角を担うことは間違いない。
さらにサードが本職である佐藤は内野起用の可能性も広がるが、仮にそうなれば、ジェリー・サンズやジェフリー・マルテら助っ人勢ともポジションを争っていかなければならない。
しかし、現状のラインナップでは、佐藤は唯一となる左の長距離砲だ。そのポテンシャルをより効率よく活かす意味でも、リーグ屈指の脚力を持つ1番・近本光司を一振りで生還させる「2番・佐藤」という起用法も将来的にはおもしろいだろう。
日本人選手ではソフトバンクの柳田悠岐と重ねられることも多くなってきた佐藤だが、白球をピンポン球のようにレフトへ運ぶ姿にチームメイトからは、「(クリスチャン・)イエリッチみたい」と驚嘆の声も挙がっているとか……。
柳田であれ、イエリッチであれ、佐藤が彼らほどの特大のスケールを1年目から体現するのであれば、タイガースにとってこれ以上ない補強になる。
取材・文●チャリコ遠藤
【著者プロフィール】
1985年生まれ、大阪府出身。春日丘高、関西大を経てスポーツニッポン新聞社に入社。2010年から現在に至るまで阪神タイガース担当一筋。趣味は釣りで主なフィールドは大阪湾、明石、淡路島。100センチ超えのブリが目標。PRIDEからハマり格闘技も観戦する。
さらにサードが本職である佐藤は内野起用の可能性も広がるが、仮にそうなれば、ジェリー・サンズやジェフリー・マルテら助っ人勢ともポジションを争っていかなければならない。
しかし、現状のラインナップでは、佐藤は唯一となる左の長距離砲だ。そのポテンシャルをより効率よく活かす意味でも、リーグ屈指の脚力を持つ1番・近本光司を一振りで生還させる「2番・佐藤」という起用法も将来的にはおもしろいだろう。
日本人選手ではソフトバンクの柳田悠岐と重ねられることも多くなってきた佐藤だが、白球をピンポン球のようにレフトへ運ぶ姿にチームメイトからは、「(クリスチャン・)イエリッチみたい」と驚嘆の声も挙がっているとか……。
柳田であれ、イエリッチであれ、佐藤が彼らほどの特大のスケールを1年目から体現するのであれば、タイガースにとってこれ以上ない補強になる。
取材・文●チャリコ遠藤
【著者プロフィール】
1985年生まれ、大阪府出身。春日丘高、関西大を経てスポーツニッポン新聞社に入社。2010年から現在に至るまで阪神タイガース担当一筋。趣味は釣りで主なフィールドは大阪湾、明石、淡路島。100センチ超えのブリが目標。PRIDEからハマり格闘技も観戦する。