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MLB

過去2年のOPSはメジャー最低、本塁打ゼロもただ一人…レッズ戦力外の秋山翔吾の“現在地”と課題<SLUGGER>

新井裕貴(SLUGGER編集部)

2022.04.06

当たり負けして強い打球を飛ばせなかった秋山。2年間で本塁打ゼロは衝撃だった。(C)Getty Images

当たり負けして強い打球を飛ばせなかった秋山。2年間で本塁打ゼロは衝撃だった。(C)Getty Images

 守備や走塁の貢献も、特に際立ってはいない。1年目はレフトで新型守備指標DRS+5
を記録してゴールドグラブ最終候補に名を連ねたが、昨季はセンターで-3、レフトで-1とどちらも低調だった。2年間の守備での失点抑止貢献は+2にとどまっている。

 盗塁数も2年間で9個決めたのみで、失敗も6。こうなると、やはり打てないと厳しい。具体的な改善点として挙げられるのが、「ゴロ率」と「打球速度」だ。

 日本的には「ゴロを打つと何かが起きる」との迷信じみた格言があるが、メジャーではむしろ御法度。データ解析が進む中、ゴロ打球がヒットや長打になる確率が低いことが明らかとなり、チーム単位で「強いフライ打球」を打つことが求められるようになった。秋山は、このいわゆる「フライボール革命」と真逆のスタイルになってしまっている。
 
 過去2年間のゴロ率はメジャー平均を10%以上も高い55.7%で、全体でも6番目に高い数字。一方、フライ率は13.9%にとどまり、こちらは301人中最低の数字だった。ゴロが多くても結果を残している選手はいるものの、彼らの多くは打球速度も高いのに対し、秋山はこちらもリーグ平均レベルで、力のないゴロが多いと推測される。
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 また、気になるのが引っ張り打球の少なさだ。打者の力が入るのはやはりプルヒッティングした打球だが、秋山の引っ張り打球の割合は、ここでもリーグ平均より10%以上も低い24.5%。球種別の成績を見ると、150キロに相当する93マイル以上の速球系(4シーム・2シーム・シンカー・カッター)に対し、1年目は打率.247、昨季は.172まで大きく下降。メジャーの投手特有の強度の高いボールへの対応にかなり苦労していることが見て取れる。

 秋山は昨季開幕前から「強く振る」ことをテーマに掲げ、スウィング改造を施してきた。この春も、今まで回避していた体重増を決断し、パワーアップを目指していた。それもこれも、秋山自身が上に挙げた問題点をよく理解しているからだろう。

 昨年、同じように契約途中での40人枠外と屈辱を味わった筒香は、試行錯誤しながらフォームを修正し、新天地で再びレギュラーを取り戻すまでに至った。秋山も、新たに生まれ変わって輝きを取り戻せるだろうか。

文●新井裕貴(SLUGGER編集部)

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