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ブルージェイズはずばり世界一、エンジェルスはワイルドカードが精一杯?日本人選手所属チームの「リアルな目標」<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.04.07

 投打に盤石の態勢を整えたドジャース、昨季MLB最多の107勝を挙げたジャイアンツと比べると見劣りする陣容と言わざるを得ず、今後の補強で強打者を獲得できるかどうかがシーズンの成否を左右することになりそうだ。

●レッドソックス
所属日本人選手:澤村拓一
MLB.comパワーランキング:11位
2022年の目標:地区優勝

 昨年は地区2位でプレーオフ出場権を獲得し、リーグ優勝決定シリーズまで進出した。だが、ブルージェイズ、レイズ、ヤンキースと同地区に強烈なライバルがひしめき合い、今季の戦いは決して楽ではない。

 ラファエル・デバース、ザンダー・ボガーツを擁する強力打線には、大型ショートストップのトレバー・ストーリーがFAで加入。ストーリーが二塁に回り、ボガーツとの球界最強レベルの三遊間コンビが完成した。

 ただ、投手陣には不安が残る。トミー・ジョン手術からの本格復活が期待されていたエースのクリス・セールが脇腹の故障で出遅れ。ブルペンも、絶対的クローザーが不在という問題を抱えている。昨季は55登板で防御率3.06の好成績を残した澤村も、空振り奪取能力は高い反面、一発病(9イニング平均1.53被本塁打)と制球難(与四球率5.43)という課題を抱えている。
 
 目標はもちろん地区優勝だが、「東地区4強」の中ではやや遅れを取っている感も否めない。それでも、昨季も下馬評は高くなかったことを思えば、決して侮ってはいけないチームだ。

●エンジェルス
所属日本人選手:大谷翔平
MLB.comパワーランキング:18位
2022年の目標:ワイルドカード獲得

 我らが大谷翔平を擁するエンジェルスは、ここ数年では最もいい形でシーズンを迎えることができそうだ。昨季は故障に泣いたマイク・トラウト、アンソニー・レンドーンは復活へ向け意気盛ん、新加入の豪腕ノア・シンダーガードも順調に調整している。

 ただ、過去6年連続で負け越していることを考えると、安易な期待は禁物。特に年来の弱点である先発投手陣は、シンダーガードがまだ故障に苦しむようだと一気に台所事情が苦しくなる。大谷も投打で1年間フル稼働したのは昨季が初めてで、まったく不安がないと言えば嘘になる。
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