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MLB

イチロー、サバシア、トゥロウィツキ…今季限りで引退した選手&いまなお活躍を続ける大ベテランたちを振り返る

宇根夏樹

2019.12.30

Troy Tulowitzki/トロイ・トゥロウィツキ[#12 SS]○引退
 ダイナミックな守備と強打で一時代を築いた遊撃手。ゴールドグラブは2度だが、それ以上に大きなインパクトを与える選手だった。全盛期から故障が多く、2015年以降は成績も低下。昨季の全休と契約途中の解雇を経て、今季は憧れのデレク・ジーターが着たピンストライプに袖を通したが、出場5試合目に左ふくらはぎを痛め、7月下旬に引退を表明。テキサス大のコーチに就任した。

Fernando Rodney/フェルナンド・ロドニー[#56 RHP]
 イチローの引退によって現役最年長選手に。塁上を賑わせながらも通算327のセーブを積み上げ、2012年からは弓矢ポーズも披露してきた。951登板は歴代20位。今年4月22日にはサイ・ヤングを抜いた。その1ヵ月後にアスレティックスから解雇された時の防御率は9.42。さすがに終わりかと思われたが、ブルペン崩壊のナショナルズに拾われ、ポストシーズンでもロースターに入った。

Adam Wainwright/アダム・ウェインライト[#50 RHP]
 カーブを武器に2度の最多勝、サイ・ヤング投票3位以内が4度とエースとして息長く活躍。今季は3年ぶりに規定投球回をクリアし、特に9月頭からの4登板は27.0回で自責点1と好投した。ブレーブスとの地区シリーズではベテランらしい巧みな投球を見せただけでなく、試合前にクラブハウスでパターゴルフ大会を催して仲間の緊張を和らげるなどベテランらしい心配りでも貢献した。
 
Yadier Molina/ヤディアー・モリーナ[#4 C]
 三匹の子豚のように、捕手3兄弟の末弟が最も成功した。9度のゴールドグラブは、捕手ではイバン・ロドリゲスの13度とジョニー・ベンチの10度に次ぎ、すでに殿堂入りは当確。今季はスタメンマスク100試合以上を15年連続に伸ばし、9月にはC・ハメルズ(カブス)と一触即発になるなど心身とも元気なところを見せた。昨年1月の発言どおりなら、来シーズンが現役生活の見納めとなる。

Nelson Cruz/ネルソン・クルーズ[#23 DH]
 遅咲きの大砲は40歳が近づいても衰えを知らない。40本塁打でタイトルを獲得した2014年から6年続けて35本以上。それまでは30本以上ですら1度だった。ツインズに移った今季はリーグ3位の41発。9月22日には通算400本塁打に到達した。不老の秘訣の一つは昼寝だ。昨オフの球団との入団交渉で、昨季まで在籍のマリナーズと同じ仮眠室が球場にあるかと訊ね、保管室を転用してもらった。
 

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