2人とも怪我の前より進化した姿を見せ、ここまで平良は5試合に登板し3勝1敗、QS率60%、東は7試合登板で4勝2敗、防御率2.70、QS率71.4%と好成績で、先発投手では勝利数トップ、防御率は石田健大に次ぐチーム2位の数字。昨年は戦力となっていなかった2人の復活で、WBCに出場したエース・今永昇太や、怪我明けの大貫晋一、未だ未勝利の濱口遥大ら、調子の上がらないメンバーをファームで調整させられる好影響も産んだ。
また、これからの内容によっては、中4日での登板が予想されるトレバー・バウアー効果も相まって、夏場に向けてもローテーションに余裕をもたらすことが可能になりそうだ。
攻撃面では異次元の数字(5月25日終了時で打率.402)を残している宮﨑敏郎や、切り込み隊長として機能している佐野恵太、不動の4番・牧秀悟など主力は昨年同様、計算通りの活躍を見せているなか、10年目の外野手・関根大気の飛躍が目覚ましい。
昨年までは走攻守すべてにおいて高いポテンシャルを持ちながらも、そのユーティリティ性から“便利屋”としての役割が多くなっていたが、今シーズンは3試合を除きほぼスタメンで出場。当初は6番として価値ある一打を連発すると、連敗を機に2番に役割を変更され、さらに輝きを増している印象だ。
本人は「自分がやれることしかできないので、できることを探して確率がいいプレーを選択すること」とシンプルに好調の理由を説明しているが、よりコンパクトに鋭くなったスイングなど、技術的な面も明らかに進歩。打率はリーグ3位の.364、出塁率.414、得点圏打率.441と高く、すでに5回もお立ち台に上がっている事実からも、いかに殊勲打が多いかが分かるだろう。
現有戦力の底上げという理想の形で、ここまで戦えている三浦ベイスターズ。昨年届かなかった“頂”へ向け、チーム一丸となって突き進んでいく。
取材・文●萩原孝弘
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昨年までは走攻守すべてにおいて高いポテンシャルを持ちながらも、そのユーティリティ性から“便利屋”としての役割が多くなっていたが、今シーズンは3試合を除きほぼスタメンで出場。当初は6番として価値ある一打を連発すると、連敗を機に2番に役割を変更され、さらに輝きを増している印象だ。
本人は「自分がやれることしかできないので、できることを探して確率がいいプレーを選択すること」とシンプルに好調の理由を説明しているが、よりコンパクトに鋭くなったスイングなど、技術的な面も明らかに進歩。打率はリーグ3位の.364、出塁率.414、得点圏打率.441と高く、すでに5回もお立ち台に上がっている事実からも、いかに殊勲打が多いかが分かるだろう。
現有戦力の底上げという理想の形で、ここまで戦えている三浦ベイスターズ。昨年届かなかった“頂”へ向け、チーム一丸となって突き進んでいく。
取材・文●萩原孝弘
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