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MLB

「交換要員の質はマチャド以上ソト未満」「移籍先はドジャース、パドレス、メッツ」大谷途中放出の“シナリオ”を探る<SLUGGER>

マーク・ファインサンド

2023.06.26

 もしエンジェルスが大谷を放出を決意した場合、獲得を目指すチームは引きも切らないだろう。

「もし私が大谷の獲得を目指す立場だったら、FAになった後の再契約の可能性が高いことが前提になる」とあるナ・リーグ球団幹部は言う。「そうなって初めて、彼を獲得するために必要な犠牲を正当化できる」

 それが本当なら、本命となるのはドジャース、パドレス、メッツだろう。
 
 昨オフ、ドジャースが大型FA補強を控えたのは、今オフの大谷獲得のためだ、というのが球界の一致した見方だ。大谷自身、LAにほど近いアナハイムで6年間プレーし、地理にも明るい。大谷は多くのファンを球場に呼び、他のどの選手よりも高い価値をもたらしてくれる。それに、ドジャースは本来は補強に大金を投じるのを惜しまないチームだ。大谷に史上最高額契約を与える意思があると考えるのは、決して拡大解釈ではないだろう。
 もちろん、球界で最も資金力の豊富なメッツのスティーブ・コーエン・オーナーが金に糸目をつけずに大谷を獲得する、と決意したから事情は変わってくる。今季のメッツはスタートダッシュに失敗し、大谷を途中獲得するよりシーズンオフまで待った方が得策ではある。だが、近年のメッツの積極性を考えれば、候補から外すことは難しい。

 そしてパドレスもいる。AJ・プレラーGMはこれまでにも驚くべき補強を何度も見せてきた。ただ、昨夏のソトのトレードで多くのトップ・プロスペクトを放出してしまったため、大谷獲得のための交換要員を用意できるかどうかが最大の焦点になる。

 球界関係者の多くは、大谷はエンジェルスで2023年シーズンを終え、オフに新たなチームと契約すると予想している。だが、もしエンジェルスがプレーオフ争いから脱落してトレード市場に出た場合には、史上最もワイルドなデッドラインとなるかもしれない。

 
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