狙うは開幕一軍だ。その中でスタメンを勝ち取るためには守備もおろそかにはできない。この日の試合では、一塁の守備位置から積極的に声を出す姿が目を引いた。
「鳥越コーチや大引コーチから、よくそういった(声出しの)話がミーティングで出るので、積極的にやりたいと思ってやっています」
シートノックなどの守備練習では、ネビン、セデーニョ、渡部健人らと一緒にノックを受けているが、高知・春野で行われているファームキャンプでも、最大4人が一塁に入るなど、村田が狙うポジションはライバルたちがひしめいている。守備にはどんな意識で取り組んでいるのか。
「シートノックでは『ミスしたくない』と思いながらやっていますが、それで消極的にならないように、攻める姿勢を大事にしています。ミスしても仕方ないくらいの気持ちで攻めていく意識を持っていますが、今日の試合では(8回に)ファウルフライを落としてしまったので、ホームラン以外は課題だらけだと感じています」
ホームランを打ったことと同じくらい、課題についてしっかりと話す姿は、その課題と前向きに向き合う気持ちが伝わってきた。開幕一軍、しかもスタメン出場を目指す村田にとって、この時期に出る課題はむしろプラスになるだろう。
試合後の取材対応を終えると、これまでと同じように室内練習場へ向かい、求めるフォームを意識しながらバットを振り込んだ。打撃投手を務めていたのは、なんと鳥越裕介ヘッドコーチだ。
「投げてあげるよって言ってくれたのでお願いしました。初めてでしたが、すごく打ちやすかったです!」
時間が許す限りバットを振り込み、しっかりストレッチをした後、最終バスが出るギリギリまで待っていてくれたファンのためにファンサービスを行なう。このキャンプで連日見かける光景だ。送迎バスのドライバーも「村田選手が上がってきたから、今日は終わりだね」と話すほど、初めての一軍キャンプで、村田は連日、自分と向き合い続けてきた。
「本当に守備、走塁、バッティング全てにおいて成長できたと思いますし、結果も残すことができたので充実したキャンプでした。毎日すごく楽しかったです」
まだレギュラー獲りへの課題は多い。しかし「楽しい」と語った村田のキャンプがどんなものだったかは、示した結果が証明している。オープン戦が始まり、ここからが本格的なサバイバルとなるが、和製大砲・村田怜音が一軍の舞台で見せる咆哮を大いに期待したい。
取材・文●岩国誠
岩国誠(いわくにまこと):1973年3月26日生まれ。32歳でプロ野球を取り扱うスポーツ情報番組のADとしてテレビ業界入り。Webコンテンツ制作会社を経て、フリーランスに転身。それを機に、フリーライターとしての活動を始め、現在も映像ディレクターとwebライターの二刀流でNPBや独立リーグの取材を行っている。
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時間が許す限りバットを振り込み、しっかりストレッチをした後、最終バスが出るギリギリまで待っていてくれたファンのためにファンサービスを行なう。このキャンプで連日見かける光景だ。送迎バスのドライバーも「村田選手が上がってきたから、今日は終わりだね」と話すほど、初めての一軍キャンプで、村田は連日、自分と向き合い続けてきた。
「本当に守備、走塁、バッティング全てにおいて成長できたと思いますし、結果も残すことができたので充実したキャンプでした。毎日すごく楽しかったです」
まだレギュラー獲りへの課題は多い。しかし「楽しい」と語った村田のキャンプがどんなものだったかは、示した結果が証明している。オープン戦が始まり、ここからが本格的なサバイバルとなるが、和製大砲・村田怜音が一軍の舞台で見せる咆哮を大いに期待したい。
取材・文●岩国誠
岩国誠(いわくにまこと):1973年3月26日生まれ。32歳でプロ野球を取り扱うスポーツ情報番組のADとしてテレビ業界入り。Webコンテンツ制作会社を経て、フリーランスに転身。それを機に、フリーライターとしての活動を始め、現在も映像ディレクターとwebライターの二刀流でNPBや独立リーグの取材を行っている。
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