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プロ野球

【今週のパ・リーグ展望】千賀×山本のスーパーエース対決第2ラウンド!涌井は古巣相手に開幕9連勝を目指す

氏原英明

2020.08.25

 両主砲にも注目したい。柳田悠岐は日本ハム戦の打率4割。バーヘイゲンに対しても5打数3安打と当たっている。一方、中田翔はソフトバンク戦の打率が.214で、対戦チーム別では最も分が悪く、石川に対しても6打数3三振。主砲のバットが試合の帰趨を決めることになるだろうか。

●楽天-西武(楽天生命パーク)
【予想先発】
28日(金)則本昂大-ニール
29日(土)塩見貴洋-ノリン
30日(日)福井優也-松本航

 初戦の先発が予想される則本昂は、今季の西武戦は防御率7.88。ここ4年で見ても6.78と打ち込まれている。ピッチング内容そのものより、癖などが出ているのかもしれない。21日の日本ハム戦では今季最長の8イニングを投げて1失点と久々に好投。この勢いに乗って苦手チームを克服できるか。

 西武は故障もあって出遅れていたノリンが、29日に来日初登板が濃厚。どのようなピッチングをするか注目だが、西武の投手陣事情を考えると、本人にとっては大きなチャンスになるだろう。足を上げるタイミングを変えるなど変幻自在の投球スタイルをしっかり生かしたいところだ。一方、楽天3戦目の福井は3連敗でまだ勝ち星がない。8月16日には西武戦で3回途中6失点と打ち込まれた。ローテーションの座を守るためにも、ピリッとしたピッチングを見せたい。
 
●オリックスーロッテ(京セラドーム)
【予想先発】
28日(金)山崎福也-石川歩
29日(土)張奕-二木康太
30日(日)アルバース-中村稔弥

 注目はオリックス初戦先発予定の山崎福。シーズン途中からローテーションに入って徐々に調子を上げていて、21日の西武戦では7回1失点と好投。今季、ロッテに1勝10敗と大きく負け越しているオリックスだが、唯一勝った試合で白星を手にしたのがこの山崎福。球速以上のキレを誇るストレートにナックルカーブ、チェンジアップなどを投げ分ける投球で、今回もロッテ打線を封じることができるか。
 
 一方、ロッテ打線は中村奨吾、井上晴哉らがオリックス戦で好成績を残している。特に中村は山崎福と同学年で大学時代から対戦経験があるだけに、今回の対決も楽しみだ。オリックスでは安達了一が今季ロッテ戦で25打数12安打の打率.480、1本塁打と大暴れ。普段は下位を打つことが多いが、ロッテ戦に限っては上位に置いてもいいかもしれない。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。
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