ではプロではどのようなタイプの選手になるのだろうか。本人は近江戦の後にプロ志望を表明しつつ、「中距離打者としてチャンスを作れる選手を目指したい」と話している。これに前出のスカウトも、目指す方向性としては良いのではないかと分析する。
「プロでもホームランはある程度打てると思いますが、タイプ的には中距離バッターじゃないですかね。センターの選手だと谷(佳知・元オリックス)とか陽岱鋼(元巨人)みたいな選手になれると思います。外野手で勝負するなら、ひとつ気になったのは守備ですね。少しボールに対するチャージが遅い時がありました。このあたりの意識はもう少し変えていく必要はあります。ただ能力は高いので、プロでそのあたりをしっかり教えれば、守備でも勝負できる選手になれると思います。1番センターで打率3割、ホームランは20本以上打つような選手になってくれるといいですよね」
甲子園では準々決勝で敗れたが、浅野の高校野球はまだ終わりではない。9月9日にアメリカのフロリダで開幕するU-18W杯の侍ジャパンにも選出された。木製バット、そしてレベルの高い国際舞台でどんなプレーを見せてくれるのか。今後も目が離せない。
取材・文●西尾典文
【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間400試合以上を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。
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取材・文●西尾典文
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にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間400試合以上を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。
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