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MLB

イチロー引退、ナショナルズの初優勝。2019年のメジャーリーグを10大ニュースで振り返る

スラッガー編集部

2019.12.30

8)ハーパー&マチャドが超大型契約獲得

 昨年のFA市場の目玉は、ブライス・ハーパーとマニー・マチャドの2人だった。実力はもちろんのこと、ともにFA選手としては異例の若さ(26歳)とあって、超大型契約獲得は確実と見られていた。折からの「FA不況」のあおりを受けてか、なかなか去就が決まらなかった両者だが、2月下旬にマチャドがパドレスと10年3億ドルでサインすると、直後にハーパーが総額では史上最高の13年3億3000万ドルでフィリーズ入り。ただ、ハーパー自身は好成績を残したが、チームはプレーオフに出場できず。一方、古巣のナショナルズは創設初の世界一と皮肉な結果になった。

9)大物二世選手が続々メジャーデビュー

 今季も数々のプロスペクトがメジャーの舞台に登場したが、例年になく大物二世選手が目立った。ブラディミール・ゲレーロJr.、ボー・ビシェット、キャバン・ビジオ(いずれもブルージェイズ)、フェルナンド・タティースJr.(パドレス)の父はいずれも1990~2000年代にMLBを沸かせた名選手たち。今年デビューした息子たちも、親の七光りにとどまらず、それぞれ豊かな将来性を感じさせた。特に球界最高のプロペクトとして期待を集めていたゲレーロJr.は、球宴ホームラン・ダービーで豪快なアーチを連発して準優勝とスター性を発揮。来季の大爆発に期待が集まる。
 
10)“第2の『マネーボール』”『The MVP Machine』発売

 6月にアメリカで発売された一冊のノンフィクションが、野球本としては『マネーボール』以降最大の反響を呼んだ。『TheMVP Machine』は、実質的な主人公として登場するトレバー・バウアー(現レッズ)の型破りな試みを縦軸に、アストロズを中心としたデータ分析を活用したさまざまなイノベーションがいかに球界に浸透しつつあるかを明らかにしている(「フライボール革命」もその中の一つに数えられる)。『マネーボール』がそうであるように、本書も今やMLBファン必読の一冊になろうとしている。ただ残念(?)なことに、まだ日本では出版されていない。

構成●スラッガー編集部
 

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