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MLB

彼らはまだ折れてはいない――「異国のプロ野球への適応」に取り組む鈴木誠也と筒香嘉智の「リアルな今」<SLUGGER>

ナガオ勝司

2022.09.22

 鈴木は怪我から復帰後の63試合で打率.275、9本塁打、24打点、OPS.764と安定した成績を残し、筒香もバッファローでの23試合で5本塁打を放つなどして、2度に渡ってチームの週間最優秀選手に選出されるなど、打撃の調子を取り戻りつつある。

 思えば、大谷翔平(エンジェルス)も1年目のオープン戦では苦戦したし、その後も山あり谷ありの時期があった。それでも、新人王を獲得した大谷に比べれば、1年目の鈴木や3年目の筒香が「異国でのプロ野球」への適応に時間がかかっているのは事実だが、「メジャーで通用しない」などと決めつけるタイミングではない。
 彼らはまだ、負けてはいない。

 彼らはまだ、折れてはいない。

 日本時代の活躍を知っているがゆえに、2人の苦戦が長引いていることをもどかしく思う人々にこそ、彼らのリアルな「今」を、我慢強く見守り、心のどこかで応援してほしいと思う――。

文●ナガオ勝司

【著者プロフィール】
シカゴ郊外在住のフリーランスライター。'97年に渡米し、アイオワ州のマイナーリーグ球団で取材活動を始め、ロードアイランド州に転居した'01年からはメジャーリーグが主な取材現場になるも、リトルリーグや女子サッカー、F1GPやフェンシングなど多岐に渡る。'08年より全米野球記者協会会員となり、現在は米野球殿堂の投票資格を有する。日米で職歴多数。私見ツイッター@KATNGO
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