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NBA

「彼らは勝者」元ドラ1、アンドリュー・ウィギンズがウォリアーズ加入で感じたウルブズとの“違い”とは?

ダンクシュート編集部

2020.02.10

ウィギンズは新天地デビュー戦で24得点と上々の数字をマーク。伸び悩む2014年のドラ1は、ウォリアーズで一皮剥けることができるか注目される。(C)Getty Images

ウィギンズは新天地デビュー戦で24得点と上々の数字をマーク。伸び悩む2014年のドラ1は、ウォリアーズで一皮剥けることができるか注目される。(C)Getty Images

 2014年ドラフト1巡目1位指名のアンドリュー・ウィギンズは、トレード期限最終日に6年半過ごしたミネソタ・ティンバーウルブズを離れ、ゴールデンステイト・ウォリアーズへトレードで加入した。移籍決定翌日の2月7日夜(日本時間8日)に娘と一緒にサンフランシスコ国際空港に降り立ち、8日(同9日)の本拠地ロサンゼルス・レイカーズ戦で早速デビューを飾った。

 ドラフト指名を受けたのがクリーブランド・キャバリアーズで、抜群の身体能力を誇ることから当初は“レブロン級の逸材”とも期待されたウィギンズだったが、NBA入り後は伸び悩み、ウルブズでは1学年下のカール・アンソニー・タウンズに次ぐ2番手に甘んじてきた。これまで移籍の噂は頻繁に挙がっていたとはいえ、トレード成立には驚きが隠せなかったようだ。

「彼ら(ウォリアーズ)が俺の名前を発表するまで、すべてが信じられなかった」

 ウォリアーズは今回のトレードでチームトップの平均23.6点、6.2アシストをマークしていたディアンジェロ・ラッセル、若手のジェイコブ・エバンス、オマリ・スペルマンを放出。代わりにウィギンズと2021年のドラフト1巡目指名権(プロテクトあり)、2021年のドラフト2巡目指名権を獲得した。スティーブ・カー・ヘッドコーチ(HC)は、ウィギンズがアップテンポなスタイルに素早く順応できると考えているという。

「正直に言えば、ディアンジェロとサインした時、フィットするかは疑わしかった。すでにステフ(カリー)とクレイ(トンプソン)がいて、ボールを支配するガードを加えれば、当然フィットに疑問を抱く。ディアンジェロはサインした時、理解していたと思う。我々もそれは理解していた。
 
 アンドリューにとって、ここ(ウォリアーズ)はフィットに適していると思う。そのポジションは穴がある。我々は昨年、ウイングのケビン・デュラント、アンドレ・イグダーラ、ショーン・リビングストンを失った。クレイも今季はいないからね。アンドリューはまだ24歳と非常に若い。すべてがポジティブだ」

 スタメン出場で新天地デビューを飾ったレイカーズ戦、ウィギンズはディフェンスで相手エースのレブロン・ジェームズとマッチアップ。試合には120-125で敗れたが、チーム2位の24得点(フィールドゴール12本中8本成功)に加え、2リバウンド、3アシスト、5スティール、1ブロックとオールラウンドな活躍を披露した。

 カーHCによれば、加入後まだ間もなく戦術に関する十分な知識がない状況だけに、唯一「攻守でコートをスプリントしろ!」とだけ指示したという。過去5シーズンで3度の優勝を果たしている元王者は、今季はカリーを左手骨折、トンプソンを左ヒザ前十字靭帯断裂で欠き、リーグ最下位にこそ沈んでいるが、ウィギンズはウルブズとウォリアーズの“違い”を肌で感じたという。

「ミネソタでは多くの試合に負けた。だから、ここに来て、勝利の文化の一部になることには違いがある。負けるのは決して楽しいことじゃない。全員の振る舞い、アプローチ、すべてが彼ら(ウォリアーズ)が勝者だと物語っている。それこそ俺が望んでいたことだった」

 カリーの復帰が見込まれる3月までチームをつなぎとめられるか、新加入のウィギンズに課せられるミッションとなりそうだ。

構成●ダンクシュート編集部

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