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NBA

フィンランドが強国セルビアを破る大金星!「現実じゃないみたい」とマルッカネンが喜んだ一方、敵将が挙げた敗因とは<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2025.09.07

マルッカネン(中央)率いるフィンランドが、ヨキッチ(左)擁するセルビアを打ち破る大金星をあげた。(C)Getty Images

マルッカネン(中央)率いるフィンランドが、ヨキッチ(左)擁するセルビアを打ち破る大金星をあげた。(C)Getty Images

 9月6日に行なわれた、ユーロバスケット2025のラウンド16初日の最終戦。セルビア対フィンランドの試合は、優勝候補と評されていたパリ五輪銅メダリストのセルビアが敗れ、16強止まりで敗退するという波乱の結果となった。

 21時45分スタートとかなり遅い時間のティップオフとなったこの試合、好発進を切ったフィンランドは、開始から3分半の時点で早くも13-3と10点差をつける。しかし手堅く得点を重ねたセルビアが第2クォーターに逆転し、4点のリードを手にして前半戦を終えた。

 ところが第3クォーター、フィンランドが7-0のランで再逆転。さらに連続3ポイントで流れを引き寄せると、同じくラウンド16でイタリアに敗れて敗退した2022年の前回大会の時のような、ニコラ・ヨキッチをもってしてもコントロール不能な空気がセルビア側に漂い出した。

 フィンランドが2点リードで最終クォーターに突入すると、18歳の新星ミカ・ムリネンが2発の3ポイントをお見舞い。さらにヨキッチのシュートを叩き落とす豪快なブロックで会場にどよめきを巻き起こす。このブロックはボールが最高点から落下していたと判定されて無効となり、ヨキッチの得点は認められたのだが、NBAのトッププレーヤーのシュートを弾き飛ばしにいった勇猛果敢なプレーは、明らかにフィンランドに勢いをもたらした。
 
 ラウリー・マルッカネンが終盤、立て続けに得たフリースローをきっちり決めると、最後は6点差をつけてフィンランドが堂々の勝利。ヨキッチは33得点、8リバウンドと圧巻のパフォーマンスを披露したが、この日のセルビアには全体的にアグレッシブさが欠けていた。

 一方のフィンランドは、29得点に8リバウンドとヨキッチに迫る活躍を見せたマルッカネンを主軸としつつも、ここぞという時に代わる代わる別の選手がお手柄プレーを繰り出す底力があった。

「現実じゃないみたいだ。チーム全員が素晴らしい活躍だった。今夜の試合では1人ひとりの力が必要だった。スタンドにいたみんなやスタッフ、選手たち全員を心から称賛したい。まだ終わったわけではないけれど、まずはこの勝利を楽しみたい。だってものすごい難敵を倒したんだからね」
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