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「すごく辛かった」計7年間を過ごしたセルティックスからウォリアーズ入りしたホーフォードが移籍の経緯を語る<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.10.03

39歳の大ベテランが、自身2度目の優勝を求めてウォリアーズに渡った。(C)Getty Images

 現地時間10月1日、ゴールデンステイト・ウォリアーズは、完全FA(フリーエージェント)のアル・ホーフォードと契約を結んだことを正式に発表した。

 今夏にケボン・ルーニーがニューオリンズ・ペリカンズへ移籍したウォリアーズにとって、206cm・109kgのホーフォードはFA戦線で最大のターゲットだった。制限付きFAのジョナサン・クミンガとの契約交渉が長引いたことで、トレーニングキャンプ開始後の入団になったが、的確な補強と言えるだろう。

 2016年から昨季までの9シーズン中7シーズンでボストン・セルティックスに所属したホーフォードは、2023-24シーズンにリーグ優勝も経験。6月に39歳となったが、昨季は出場60試合、平均27.7分のプレータイムで、9.0点、6.2リバウンド、2.1アシスト、0.85ブロック、3ポイント成功率36.3%(平均1.9本)を記録している。

 新たな本拠地チェイス・センターで入団会見に臨んだホーフォードは、ボストンを離れることは「すごく辛かった」と、移籍の苦悩を明かした。
 
「ボストンは第2のホームになっていたんだ。コミュニティーの一員で、あの街の一部にもなっていた。それは僕と家族にとってとても特別なことだったから、簡単なことではなかった」

 一方で、「もし自分が離れて次に向かう場所があるとすれば、ここだった」と、ウォリアーズは自身も望む移籍先だったと語った。

 昨季までのキャリア18シーズンで、ホーフォードはレギュラーシーズン通算1138試合に出場して平均12.9点、7.9リバウンド、3.2アシスト、1.14ブロックをマーク。

 プレーオフには16度出場してファイナルに2度、カンファレンス・ファイナルには6度進出してきた。プレーオフ通算出場197試合はレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ/292試合)に次いで現役2位、NBA歴代11位に名を連ねる。

 ウォリアーズの面々にも劣らぬ豊富な経験を持つ大ベテランが、新天地でどんな役割を果たすのか。そのフィット具合に注目だ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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